こんにちはnicoです。
アメリカMLBメジャーリーグでは、今年2017年もホリデースペシャルとして、リーグ全体で統一した「6種類の特別イベント・ユニフォーム」を発表し、それぞれのイベントの日に1日限りで着用してきました。
そして今回、新たに今シーズン7種類目となる特別イベントユニフォームが発表され、着用されました。
今回は、7番目のイベントユニフォームに関して、そのデザインや趣旨、活動についてチェックしてみたいと思います。
少年の心を思い返す週末に
アメリカMLBメジャーリーグでは毎年、ホリデースペシャルとして
「Mother’s Day(母の日)」
「Memorial Day(戦没者記念日)」
「Father’s Day(父の日)」
「Independence Day(独立記念日)」
「Homerun Derby(ホームランダービー)」
「Allstar Game(オールスターゲーム)」
以上の6種類のスペシャルユニフォームを、全30球団統一のカラーとデザインでそれぞれの日に着用しています。
またそれらのスペシャルユニフォーム等から発生する売上げを、それぞれの関連する団体に寄付するなどしていて、球界全体としてチャリティにとても力を入れているのが素晴らしいところですね。
そして、それらの6種類のスペシャルユニフォームを着用する中の最後のイベント「オールスターゲーム」が終了した後の8月上旬に、突如MLBからシーズン第7番目のスペシャルユニフォーム・イベントとなる「Players Weekend(プレイヤーズ・ウィークエンド)」が発表されました。
背中にニックネームが斬新
今回発表されたスペシャルイベントの「プレイヤーズ・ウィークエンド」
8月25日の金曜日から8月27日の日曜日までの、週末の3日間がその日に当てられました。
このイベントで、先ず一番話題になったのが「背中の名前がラストネーム(苗字)では無く、ニックネーム(あだ名)である」と言うものでした。
更には、これまで背中に選手名を記した事がない、あの「ニューヨーク・ヤンキース」も、球団史上初めて背中にネームを記したユニフォームを着用すると言う事で、大いに注目を浴びた企画発表でしたね。
今回背中に記したニックネームは、選手自身が選んだものとなった様で、素直に普段同僚から呼ばれているニックネームを選んだ選手もいれば、自分自身で考えたニックネームを選んだ選手もいた様です。
因みにニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手のニックネームは「MASA」
これは普段普通に呼ばれてるニックネームを選んだ感じですね。
自分でニックネームを作った選手の例を挙げてみると、「ボストン・レッドソックス」のエース、デビッド・プライス投手は愛犬の「アストロ」を溺愛していて、そこから「ASTRO’S DAD(アストロの父)」と言うニックネームを選んで付けた様です。
i want a man who loves me as much as @DAVIDprice24 loves Astro. #PlayersWeekend pic.twitter.com/BtlYQ6jgJN
— megan brown (@thatgirlondeck) 2017年8月9日
愛犬への溺愛ぶりが分かるニックネームですね。
このイベントの趣旨は?
そんな、背中のニックネームが話題先行となった「プレイヤーズ・ウィークエンド」とは、一体どんな趣旨のイベントなのでしょうか。
メジャーリーガーの選手たちも、現在の立場を獲得するまでに、誰もが家族やそれまで所属したチームのコーチ、チーム関係者など多くのサポートを受けてきました。
そしてそれらの全てに感謝の意思を表すと共に、それぞれの選手個人の意思や個性を前面に表す為のイベントとの事です。
その趣旨の一環として、現在のメジャーリーガー達が、野球を始めた少年野球(リトルリーグ)の頃に着てきた「カラフルなユニフォーム」で、背中には「ラストネーム(苗字)」では無く「ニックネーム(あだ名)」が記されたユニフォームを着用する事で、野球を始めた少年の頃の新鮮な気持ちを思い出すとともに、現在の立場を掴むまでにサポートを受けた人々に感謝の意を表す為のイベントという事です。
また現在、野球を始めて間もない少年野球の子供達に、憧れの選手達が自分達と同じ様なニックネーム入りのカラフルなユニフォームを着用しているのを見てもらうことで「自分達が野球をプレーしている現在の延長線上の未来にメジャーリーガー達が居るのだ」と親しみを持ってもらう事も、もう一つの趣旨となっている様です。
そしてチャリティとして、ゲームで着用したこれらのスペシャルユニフォームはオークションにかけられ、売上は全てMLB-MLBPA Youth Development Foundation(MLBと選手会合同の若者育成基金)に寄付されるとの事です。
カラフルなユニフォームが新鮮でクール
MLB全球団の30チームが統一して着用するユニフォームは、アメリカの少年野球の子供達が好んで着ている様な、原色を使って配色された物となりました。
各球団がそれぞれの球団カラーに近い原色を使ったユニフォームに、共通のデザインとしてVエリのプルオーバータイプで襟と袖に白いラインを配置しています。
こうやって見ると、本当にアメリカの子供達が着ているユニフォームの様なイメージですね。
帽子は統一した明るい6色の中から、それぞれの球団カラーに近い色を選んで使用しています。
帽子のロゴも、少年野球っぽくキャラクターデザインをメインにしているチームが結構ありますね。
個人的には一番右側の「シカゴ・カブス」の子ぐまのキャラクターが可愛いくて好きですね。
基本的に各チームのユニフォームは、帽子の色とユニフォームの袖の部分の色が同じになる様に統一されていますが、イチロー選手の所属する「マイアミ・マーリンズ」のみ、何故か帽子の色と袖の色が合っていません。
この辺りの理由と言うか、こだわりが何なのかは、よく分からない所です。
ユニフォームに関しては、ざっと見た中でカッコいいな〜と思ったのは「セントルイス・カージナルス」のユニフォームでしょうか。
配色や胸のチームロゴなど、いかにもアメリカ的なカッコ良さを感じます。
また、今回のユニフォームには、通常のユニフォームに付けられているMLBのロゴマークとは違う、特別なロゴマークが付けられています。
アメリカのリトルリーグのロゴマークと、MLBのロゴマークを合わせ、その間に成長過程を加えた斬新なロゴマークです。
この新しいマークの為に、MLBの上半身のみのロゴマークは、反対向きにされて下半身まで加えた全身の姿が作成されています。
そして、同じマークが右袖にも付けられたおり、その下には「Thank You」という文字とともに白い空白があります。
ここには選手自身がこれまでにサポートしてくれた人達の名前を直筆で書いて感謝の意を表す様になっています。
こちらも例を挙げてみると、先程の「ニューヨーク・ヤンキース」の田中将大投手の場合は「My family 家族」と、英語と日本語の両方で「家族」に対して感謝の意を表しています。
田中将大投手曰く、この「家族」の意味は、奥様やお子様の「リアルな家族」という意味の他にも、これまで「お世話になった全ての人達」という意味を込めて書いたと、インタビューで答えています。
ユニフォーム以外もカラフル
今シーズンから新たに始まった特別イベントユニフォームの「プレイヤーズ・ウィークエンド」
多分来シーズン以降も継続的に実施されて行くのだと思われます。
このイベントの斬新なところは、ユニフォーム類に限らず、バットやスパイクなど、通常は色彩が制限されている用具も自由でカラフルな物が使用できる点でもあります。
そしてこの部分に関しては、カラフルとは言え、チームで統一されているユニフォームと違って、選手個人の好みや裁量に委ねられている為、選手の個性が発揮される部分となっている様です。
MLBは、プロバスケットボールのNBAなどと比べて、用具のカラーや様式が制限されてて、選手の感情や個性が発揮されにくいと言われていました。
今回、こうした選手それぞれの個性を発揮する機会を得たことで、今回のイベントの本来の趣旨と共に、ファッションに敏感な若者世代に野球をアピールする意味合いも有るのではないかと思われます。
カラフルな用具類について、いくつかの例を見て見ましょう。
先ずは「ワシントン・ナショナルズ」のパワーヒッター「ブライス・ハーパー」選手。
Favorite Emoji's and the Lumber!🙌🏻🍑🔥😂 #PlayersWeekend pic.twitter.com/riqIDCuqE1
— Bryce Harper (@Bharper3407) 2017年8月26日
かなり派手ですね〜
続いて「ロサンゼルス・ドジャース」の「ジャスティン・ターナー」選手。
What do you guys think about this #PlayersWeekend and us getting to go a little crazy with our gear? @Dodgers pic.twitter.com/bbIPOGl7Lz
— Justin Turner (@redturn2) 2017年8月25日
こちらはスパイクの左右の色が違っていたり、バットやバッティング用グローブの色使いがかなり派手です。
これは見ている方も楽しくなりますよね。
まとめ
今シーズンから始まったMLBの第7番目の特別ユニフォームイベント「プレイヤーズ・ウィークエンド」のユニフォームがカラフルでカッコいい。
明るくカラフルな6色の帽子は虹の様である。
選手達は、肩のワッペンの白い部分にそれぞれ感謝する人達の名前を直筆で書き込む様になっている。
使用したユニフォーム類は、その後オークションにかけられ、売り上げはチャリティで寄付される。
ユニフォーム類以外の、スパイクやバットなども選手個人の裁量でカラフルな物が使用される。
これはファッションに敏感な若者達に、野球がより個性的だとアピールする意味合いからのものと思われる。
こう言ったイベントを、MLBのリーグ全体が統一して実施する実行力は、やはり素晴らしいものがありますね。
この様な活動は、日本のプロ野球にも是非取り入れて言ってもらいたいものです。
日本では色々と障害はあるでしょうが、ファッションやカッコ良さと言う面から野球に興味を持つ人達が増えて行く事があっても良いのかな?と思いました。
このイベントは、来シーズン以降も注目ですね。
と言う事で、今回はアメリカMLBメジャーリーグ機構が、今シーズンから始めた第7番目の特別ユニフォームイベント「プレイヤーズ・ウィークエンド」についてチェックしました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。