こんにちはnicoです。
いよいよNPBプロ野球もMLBメジャーリーグも、オールスター戦の時期となり、レギュラーシーズンも折り返しになりますね。
最近は、アメリカMLBに倣って、NPBプロ野球の各チームのユニフォームも、ホーム用ビジター用の2種類の他に、サードユニフォームや、1日限りの特別なスペシャル・ユニフォームなど、色々とバラエティに富んだユニフォームを用意してプレーし、ファンを楽しませてくれています。
今シーズンのNPBユニフォームで特に目を引いたのは、なんと言ってもオリックス・バファローズの「オリ達・オリ姫」限定チェック柄ユニフォームでしょうかね。
今年の初めにこのユニフォームが発表された時は、アメリカでも「斬新すぎる!」として話題になった様です。
しかし、スペシャル・ユニフォームと言えば、やはりMLBメジャーリーグが先駆者でしょう。
という事で、今回はMLBのスペシャル・ユニフォーム事情をチェックしてみたいと思います。
復刻デザイン・ユニフォームデイ
先ず、各チームのスペシャルなユニフォームとして目に付くのが「スロウバック・ユニフォーム」、いわゆる復刻デザインのユニフォームでしょうか。
現在の選手が、チームの過去の懐かしいデザインのユニフォームに身を包んでプレーする光景を見るのは、とても新鮮ですよね。
そして、今年のMLBオールスター戦では、往年の「サンディエゴ・パドレス」のユニフォームデザインを模したユニフォームが作成され、ホームランダービーなどで着用されていました。
レトロな感じが、かえって新鮮な感じを受けました。
この復刻ユニフォームのアイデアは、近年日本でも取り入れられ、懐かしのユニフォームでのプレーを見ることができる様になりましたね。
若いファンにとっては、逆に新鮮と感じるのではないでしょうか。
記念日ごとの統一デザイン
アメリカMLBメジャーリーグは、以前から記念日に合わせて、統一の限定ユニフォームが着用されていました。
これまでのスペシャル・ユニフォームと言うと、「メモリアル・デー」と「アメリカ独立記念日」でした。
「メモリアル・デー」とは、これまでアメリカ軍の兵役中に亡くなった男女を追悼する日として制定されたアメリカ国民の祝日です。
かつては「5月30日」と日付が決まっていましたが、現在では「5月の最終月曜日」という様に変更され、週末から3連休となる様に調整されています。
メジャーリーグでは、この日のユニフォームには、アメリカ軍の軍服等に採用されている「デジタル・カモフラージュ柄」をデザインとして取り入れる様にされています。
カモフラージュ柄といえば、大規模な海軍施設のあるサンディエゴをホームタウンとする「サンディエゴ・パドレス」のカモフラ柄ユニフォームが有名ですね。
かたや「メモリアル・デー」用に仕立てられたカモフラ柄ユニフォームは、帽子以外はチーム名のロゴや背番号がカモフラ柄になっているだけなので、パッと見は色合いが何時もとちょっと違う程度かな?と言うくらいのデザインとなっています。
ここで面白いのは、メジャーリーグ30球団のうち、唯一隣国のカナダがホームタウンとなる「トロント・ブルージェイズ」のみ、「カナダ軍のデジタル・カモフラージュ柄」を採用していて、色合いが他と違っていることです。
それでも、30球団が微妙な違いはあれど、統一感のあるスペシャル・ユニフォームになっているのが良い感じですね。
この統一感は、30球団の全てのユニフォームが「マジェスティック社」、帽子が「ニュー・エラ社」によって独占的に提供されていることから実現した統一的なデザインによってもたらされているものと思われます。
そしてもう一つの記念日のスペシャル・ユニフォームが、7月4日の祝日「独立記念日」のユニフォームです。
こちらはアメリカ国旗である「星条旗」に因んで「星」のマークと、国旗の色である「赤と青」が、デザインのテーマに入れられています。
今年のユニフォームは、帽子にメッシュ状の星のマークがデザインされ、チーム名のロゴや背番号は、やはり赤色ベースの星マークがデザインされていました。
ここでもやはり、カナダをホームタウンとする「トロント・ブルージェイズ」のみ、帽子の星マークが、カナダ国旗のデザインの象徴である「メープルリーフ」柄のマークに変えられていることですね。
「メモリアル・デー」も「独立記念日」も、どちらも全てのチームのデザインが、統一感のあるデザインとなっていて、カッコ良いですね。
今年から取り入れた記念日ユニフォーム
先程の「メモリアル・デー」や「独立記念日」は、スペシャル・ユニフォームを取り入れてから8〜9年となり、今やすっかり慣例行事となっています。
そして、今年から初めて記念日ユニフォームとして取り入れたのが「マザーズ・デイ(母の日)」と「ファザーズ・デイ(父の日)」のスペシャル・ユニフォームです。
マザーズ・デイ(母の日)は、5月の第2日曜日と制定されています。
この日のユニフォームは、ピンクがテーマカラーとなっており、各チームのロゴマークや背番号がテーマカラーのピンク色となっています。
そしてこのピンク色は、乳がん検診の啓発キャンペーンとして知られる「ピンクリボン運動」と連動していて、この日のスペシャルユニフォームと帽子の売り上げは「スーザン・G・コーメン乳がん基金」に寄付されるとの事です。
そして、ファザーズ・デイ(父の日)は、アメリカでは6月の第3日曜日とされています。
この日のスペシャル・ユニフォームはマザーズデイのピンク色に対して、「パウダーブルー」と呼ばれる水色がテーマカラーとなっています。
各チームのロゴマークやチーム名のロゴなどが、水色ベースのカラーデザインとなっていて、こちらも全チームが統一感のあるデザインとなっています。
そして、この日の売り上げは「前立腺ガン基金」へ寄付されるとの事です。
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まとめ
以上の様に、メジャーリーグでは様々なスペシャル・ユニフォームを取り入れて、ファンを楽しませるとともに、チャリティにも力を入れており、慈善活動に積極的なお国柄が現れていますね。
日本では各チームのユニフォーム提供メーカーが違っているので、統一的なスペシャル・ユニフォームを作るのは中々難しいかもしれないですけど、球界全体で社会奉仕的活動を行う様な「良い事例」は、是非真似をして取り入れてもらいたいものですね。
という事で、今回はアメリカ・メジャーリーグのスペシャル・ユニフォームについてチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。