日本人最強クラッチピッチャーは誰?ピンチでギアチェンジ!満塁で奪三振率の高い投手ベスト3!

こんにちはnicoです。

春が近づき、プロ野球の世界もシーズン開幕に向けてキャンプの真っ最中です。

そして何よりも今年は「WBC = ワールド・ベースボール・クラシック」が開催され、現在各地の予選リーグで熱い戦いが繰り広げられていますね。

野球の試合で、勝利に向けての大きな比率を占める要素の一つはやはり「先発ピッチャー」でしょう。

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先発投手に求められるもの

先発ピッチャーの求められる姿と言えば、1試合の中で出来るだけ多くのイニング(投球回)を投げて、出来るだけ失点を抑えると言う事ですよね。

そして、そのピッチングを、ローテーションを1シーズン崩す事なくキチンとスケジュール通りに投げ抜く事が大事です。

究極の理想は、9回まで完投し、失点を0点に抑えて完封、それを1シーズン全ての登板時に実現できれば最高なのですが、中々そうは上手くいかないのが現実です。

先発ピッチャーは、1イニング限定で、少ない球数を全力で投げるクローザーなどと違い、試合開始から100球を目処に、出来るだけ長いイニングを安定して投げなければいけません。

クラッチピッチャーとは?

相手を支配するようなスキのないピッチングを、常に展開出来れば言う事がありませんが、投球数が増えていくにつれ、腕力や握力も疲労していく中で、時にコントロールミスなどが生まれ、ヒットやエラーで出塁を許し、失点の危機を招いてしまいます。

そんな失点の危機を迎えた時に、投球の内容を一段「上の段」にギアチェンジして、速球のスピードや、変化球のキレが更に増すなどして「力ずく」で危機を押さえ込み、ピンチを切り抜けてしまうピッチャー達がいます。

こう言ったピッチャー達は「クラッチピッチャー(Clutch Pitcher)」と呼ばれています。

クラッチピッチャーの「クラッチ(Clutch)」とは、本来「捕える」や「ぐいとつかむ」などの意味がありますが、その他には、主にMLB の国アメリカで「危機・ピンチ」と言う意味で用いられる場合があります。

そんな意味合いから「クラッチピッチャー」とは「ピンチの時に強い(頼りになる)ピッチャー」と言う意味で使われている様です。

日本人最強のクラッチピッチャーは誰?

では、現在現役の日本人投手の中で「最強のクラッチピッチャー」は誰なのでしょうか。

何を基準に最強を決めれば良いでしょうか。

その一つの指標として、NHK BS1で放送されている、プロ野球のドキュメント番組『球辞苑〜プロ野球が100倍楽しめるキーワードたち〜』を参考にしたいと思います。

この『球辞苑』と言う番組は、野球の中で使用される様々な語句の中から、毎回一つを取り上げて深く掘り下げていく番組で、2014年8月から放送が開始されました。

現在は第2シリーズとして毎週土曜日の23:00から23:50まで放送されています。

その番組で、2017年2月11日に「満塁」と言うキーワードが取り上げられた放送回があり、その中で取り上げられていた「2016年までの10年間で満塁時に最も三振を奪った投手は」と言うテーマを指標にベスト3を決めたいと思います。


出典:なんJボンバー

第3位 菅野智之

第3位にランキングされたのは、現在「読売ジャイアンツ」のエースである「菅野智之」投手です。


出典:wikipedia

菅野投手は、現在開催されているWBCでも、日本チーム「侍ジャパン」のエースとして決勝までの活躍が期待されています。

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そんな菅野智之投手が、昨年2016年シーズンまでに満塁の走者を背負った状態で対戦した打者の数は「64」。

プロ入り後、4年間での数字になります。

その64回あった満塁時の打席に対して、奪った三振の数が「21

奪三振率にして「32.8%


出典:なんJボンバー


出典:なんJボンバー

菅野智之投手は、プロ入り後に最高球速156kmを記録したクセのある速球フォーシーム・ツーシーム・ワンシーム)を軸に、カットボール、スライダー、カーブ、フォーク、シュート等の多彩な変化球を持ち玉にしています。

打者との対戦で、ゴロを打たせる割合が高く、典型的な「 グラウンドボールピッチャー(ゴロピッチャー)」と言われていました。

しかし2016年シーズンには、開幕前のトレーニングで指先の強化を重点的に図った結果、速球のキレに磨きがかかり、奪三振の数が飛躍的に向上しました。

その結果「189個」の三振を奪って、2016年セ・リーグの「最多奪三振」のタイトルに輝いています。

昨シーズン、奪三振数が増えたと言うことは、今後満塁のピンチに立たされた時の奪三振率も上がると予想され、このランキングも更に上位に躍進する可能性が高いですね。

第2位 田中将大

第2位に輝いたのは、2013年に「東北楽天ゴールデンイーグルス」のエースとして、史上初の24連勝・勝率10割と言う成績でチームを優勝に導き、今ではアメリカMLB 「ニューヨーク・ヤンキース」の不動のエースとなっている、マー君こと「田中将大」投手。


出典:jiji.com

その田中投手が、昨年2016年シーズンまでに満塁の走者を背負った状態で対戦した打者の数は「93」。

2007年のプロデビュー後、ちょうど10年間での数となります。

その93回あった満塁時の打席に対して奪った三振の数が「36」。

奪三振率にして「37.8%」。


出典:なんJボンバー


出典:なんJボンバー

3割を超えて4割に迫る勢いです。

田中将大投手は、2012年にパ・リーグ最多奪三振のタイトルに輝いています。

そんな田中将大投手のプロ入り後の最高球速は、菅野智之投手と同じ156kmを記録しています。

MLB 移籍後の現在は、フォーシーム速球の割合を減らし、ツーシームを主体に田中投手の代名詞であるスプリット、その他スライダー、カットボール、カーブ等の変化球を持ち玉にして活躍しています。

以前からテレビなどでも良く言われていますが、ピンチの時にギアチェンジするピッチャーとして、田中将大投手の名前は良く取り上げられていましたよね。

そんな事から、クラッチピッチャーと言われて、先ず最初に頭に浮かんだのが田中将大投手でした。

そんなイメージ通りの満塁時の奪三振率の高さは、流石と言えるクラッチピッチャーですね。

そんな田中投手を抑えて、満塁時の奪三振率第1位に輝いたのは誰でしょうか。

第1位 ダルビッシュ有

第1位に輝いたのは、「北海道日本ハムファイターズ」の不動のエースから、現在はアメリカMLB 「テキサス・レンジャーズ」のエースであるばかりか、田中将大投手と共に、今やメジャーを代表するエースの1人にも数えられている「ダルビッシュ有」投手。


出典:デイリー新潮

そのダルビッシュ有投手が、昨年2016年シーズンまでに満塁の走者を背負った状態で投球した打者の数は「53」。

ダルビッシュ投手は、2015年の開幕前に右肘内側側副靱帯の損傷が判明し「トミー・ジョン手術」を受け、2016年8月に復帰するまでの約1年半登板がなかったので、約8年半でカウントされた数となります。

それにしても、菅野智之投手や田中将大投手と比べると、そもそも満塁走者を背負う回数そのものが少ないですね。

その53回あった満塁時の打席に対して奪った三振の数が「23」。

奪三振率にして、なんと「43.4%」!


出典:なんJボンバー


出典:なんJボンバー

前の2人を大きく引き離して4割を超えています。

ダルビッシュ有投手は、日本ハムファイターズ時代に、2007年・2010年・2011年の3回、パ・リーグ最多奪三振のタイトルに輝いています。

ダルビッシュ有投手のプロ入り後の最高球速は、実は右肘手術の復帰後となる、2016年の昨シーズンに159kmを記録しています。

復帰後の現在は、フォーシーム、ツーシーム、ワンシームと言った速球の割合が多くなり、その他にスライダー、カットボール、カーブ、フォーク、稀にチェンジアップなどの変化球を持ち玉としていて、更に全ての球種が平均的な投手を上回る質を持っていると言われています。

そんな圧倒的な球質の持ち玉によって、相手打者に対して支配的なピッチングが出来るんですね。

トミージョン手術は、一般的に術後復帰2年目の方が肘の状態や成績が良くなると言われていますので、ダルビッシュ有投手にとって術後復帰2年目となる2017年の今シーズンは、更に支配的なピッチングが見られるのではないかと期待してしまいます。

今後ランクインしそうな投手は?

以上の様に、日本人最強のクラッチピッチャーベスト3は、いずれも現在日本を代表する3人の投手がランクインしました。

果たして、今後この3人に割って入る投手は誰が予想されるでしょうか。

それは何と言っても「北海道日本ハムファイターズ」の現在のエース「大谷翔平」投手でしょう。


出典:pinky

昨シーズン165kmを記録した速球に、150km以上のフォークボール、更にスライダーなどを軸に、カーブや、稀にカットボール、チェンジアップなどの変化球も駆使して、狙った時に三振を奪える能力は、今やずば抜けていると思います。

そもそも満塁のピンチ自体も招き難いのではとも思えますが、満塁になる要因は、投球だけでなく守備のエラーなども絡んで成ってしまう場合も多く、そこは今後も一定の率で遭遇してしまうと思われます。

そんな大きなピンチを迎えた時の、大谷翔平投手の、一段ギアチェンジした「クラッチピッチャー」ぶりを今シーズンも是非見てみたいものです。

まとめ

日本人最強のクラッチピッチャーベスト3は、ダルビッシュ有、田中将大、菅野智之の3投手である。

3投手とも、強力な速球に多彩な変化球を持ち玉とし、ここぞという時に三振を奪える能力に長けている。

今後、3投手に割って入る可能性が一番高い投手は、大谷翔平投手と予想される。

如何でしたでしょうか。

先発投手には、打たせてとるタイプの「軟投派」と、積極的に三振を奪うタイプの「本格派」の2種類のタイプに分けられています。

クラッチピッチャーと言われる投手は、やはり「ここぞ」という時に三振を奪える「本格派」タイプのピッチャーに多いと思われます。

見る側からしたら、そう言ったタイプのピッチャーの方が、見ていてエキサイトし易いのも事実ですね。

今シーズンも、日本とアメリカの二つの舞台で、それぞれ日本人クラッチピッチャーの活躍を期待したいですね。

という事で、今回は日本人最強のクラッチピッチャーは誰?という事でチェックしてみました。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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