田中将大マーくん!中5日で無失点6勝目!なのにメジャーはなぜ中4日登板をやめない?

こんにちはnicoです。

アメリカMLB「ニューヨーク・ヤンキース」の、今やエースとなっている、マーくんこと「田中将大」投手。

7月5日のシカゴ・ホワイトソックス戦で、7回2/3を6安打無失点で6勝目を挙げました。

今回、田中将大投手は中5日の登板でこの好成績を挙げました。

田中投手は、登板間隔の違いによって成績にだいぶ違いがあるとも言われていますがどうなのでしょうか。

今回は、田中将大投手の登板間隔別の成績と、メジャー投手の登板間隔についてチェックしてみたいと思います。

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登板間隔の違いによる成績の波

ホワイトソックス戦で、今シーズンの6勝目を、7回2/3、6安打無失点に抑えて挙げた田中将大投手。

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今回の登板が、前回の登板から6日後、つまり中5日開けての登板でした。

通常メジャーリーグでは、5人の先発投手を毎日交代で登板させるため、他の4人の先発投手が投げる4日間が休みとなり、前回の登板から5日後、いわゆる中4日登板でシーズンを戦っていきます。

メジャーは、ほぼ毎日試合がある為、この中4日ペースが基本ベースとなっていますが、所々で試合の無い日もあり、そうなると先発投手の登板が1日づつスライドし、休養日が1日多い、中5日での登板となり、時には中6日もある様です。

今年の田中投手は、ここまで17試合に登板しています。

登板日登板間隔投球回勝ち負け自責点
4/65回2/32
4/13中6日
5回2
4/18中4日7回2
4/24中5日7回2
4/30中5日6回2/32
5/6中5日8回0
5/11中4日7回6
5/16中4日5回4
5/22中5日7回1
5/28中5日7回0
6/2中4日6回×1
6/7中4日7回2
6/12中4日6回1/3×5
6/18中5日8回1
6/25中6日6回3
6/30中4日6回6
7/6中5日7回2/30

シーズン開幕時の登板を除いた16登板を見てみると、中4日の登板が7回、中5日の登板が7回、中6日の登板が2回となっています。

こうしてみると、中4日の登板って、言われているよりも意外と少ないんですね。

それぞれの登板間隔別の成績をまとめてみると、中4日の登板が1勝2敗で防御率が5.28中5日の登板が4勝0敗で防御率1.05と、登板間隔で明らかに成績に波があるのが分かりますね。

毎回の対戦チームの違いもあるので、この数字の全てを額面通りに受け止めるのも少し考えものですが、やはりプラス1日の休養は身体や筋肉の疲労を回復させるのに大きな影響を与えていそうですね。

なぜ全ての登板を中5日にしない?

ここまで明らかな数字の違いを目の前に見せられながら、それでもなぜ中4日の登板間隔を維持しようとするのでしょうか?

因みに、5人の先発投手で中4日のローテーションで回していく方法は、なんと1980年頃から確立されていて、それから約36年間変わっていない様です。

以前、ダルビッシュ有投手も「投手の怪我防止の為には中5日が良い」などと発言して全米で注目されましたが、それでもシステムは変わっていません。

何故ここまで頑なに中4日制を維持するのでしょうか。

そこにはベンチ入りの人数と、選手会や球団の思惑が絡んでいるからではないかと考えられます。

アメリカメジャーリーグのベンチ入り(アクティブロースター)人数は25人となっています。

チームはこの人数の中で1年間戦えるメンバー構成を決めなければなりません。
(9月以降に40人枠となるセプテンバーコールアップについては、ここではひとまず置いておきます)

ベンチ入り25人の内訳を計算してみましょう。

先発投手5人として、それにクローザー1人セットアッパー1人リリーブピッチャーを左右入れて5人揃えたとして、ここまで投手だけで12人

先発の野手8人(DH制の場合は9人)、怪我のリスクの高い捕手の控え1人内野手の控え1人外野手の控え1人、チャンスの時の代打1人と、ここまででDH制のアメリカン・リーグなら25人となります。

ナショナル・リーグではあと1人、内外野どちらも守れるユーティリティ選手を加えて25人になります。

どのチームも多少の違いはあれど、ほぼこの様な選手構成で日々戦っている様です。

こうして見ると、結構手薄なギリギリの人数で戦っているんですね。

基本的に、その日に登板する投手以外の先発投手は、次回登板までの休養をキチンと取る為に、自分の登板日以外に投げる事は、ほぼありません。

しかし、自分の登板日ではない先発投手も、25人枠の内の1人として必ずベンチに入っていなくてはいけませんので、休養日の先発投手の4人は、どうしても人数が足りなくなった時に代打や代走を務めるくらいで、本格的な戦力とは見なせず、実質的には21人でその日の試合を戦っていると言っていいでしょう。

メジャーリーグは引き分け試合が無いので、もし延長ゲームとなって試合が長引いたりした時は、ベンチが総動員となったりする場合もあります。

昨年終盤のイチロー選手のように、野手がピッチャーとして投げたり、先日の前田健太投手の様に、代走に出てみたりと、日本のプロ野球から比べると、なんとなく草野球的な臭いも感じられる時がありますね。

ここで登板間隔の話に戻りますが、先発投手5人によって中4日の登板間隔を維持していますが、これを一年通して中5日以上にするとなると、今までの慣例を無視して先発投手が6人必要になります。

そうなると、少ない人数でやり繰りしている他のポジションや役割のベンチ入りメンバーを、誰か1人削らなくてはならなくなります。

試合当日の実質的な戦力も、1人減って20人で戦うゲームプランとなり、監督の選手起用が難しくなりそうです。

更に、ベンチ内のそれぞれのポジションで契約し、生活している選手から見ると、自分の立場が脅かされる事となり、そうなると選手達の権利を守る為に設立され、今や強大な影響力を持っている「選手会」から反発が起きるでしょう。

では、ベンチ入りの人数を1人増やして26人にすれば良いのでは?との意見もある様ですが、巨額な年俸契約が多くなっているメジャーで、登録選手が1人増えると、それだけ年俸総額が増えて、球団の経営を圧迫します。

かと言って年俸総額を同じ程度に維持して1人増やすと、選手1人あたりの年俸額が減る事となり、そこに年金問題とかも絡み、それはそれで「選手会」から反発を食らうでしょう。

また先発投手が増えれば、先発投手1人あたりの登板回数が減る事となります。

現在レギュラーシーズンの試合数は162試合となっていて、それを5人の先発投手で1人あたり32試合登板しています。

ところが先発投手が6人となると、1人あたりのシーズン登板数が最大で27試合と減ってしまいます。

そうなると勝利数奪三振などの個人記録を積み重ねるチャンスが減ってしまい、これもまた「選手会」から反発を食らうでしょう。

要は球団の経営と、選手達の既得権益に影響が出る為、投手の好パフォーマンスや怪我予防の為に登板間隔を更に広げたいのに、それを選手達自身が許さないと言う、少し矛盾した背景によって、実現を遠ざけている様です。

肘に抱える爆弾は大丈夫なのか?

そうは言いながらも、100球制限の基準があるとはいえ、右肘の靭帯部分断裂の診断を受けながらも、手術を避けて投げ続けている田中将大投手が、このまま中4日のペースで投げ続けて大丈夫なのでしょうか?

選手達の権利を叫ぶあまりに、好きな選手が怪我で見ることが出来なくなるのも悲しいですよね。

田中将大投手も、メジャー生活3年目となって、そのあたりは学んできている様で、投球スタイルにも変化が現れている様ですね。

メジャー1年目の頃は、日本で投げていた頃からの投球数スタイルをそのまま引き継ぎ、フォーシームのストレートとスプリットで積極的に三振を取りに行く「剛腕タイプ」の投球内容が多かったですね。

メジャー選手達に「あのスプリットは打てない」とまで言わしめて、バッタバッタと三振を取っていったシーンを見るのは気持ちよかったですね。

しかし今シーズンはスタイルが変わり、バッターの手元で微妙に変化してバットの芯を外すツーシーム主体の投球となり、打たせて取りながら投球数を抑えて投球回数を稼いでいく、やや「軟投タイプ」の要素を取り入れて、肘への負担軽減を考えている様ですね。

このモデルチェンジで、肘の負担を減らし、怪我なくシーズン最後まで投げ切り、今シーズンこそは規定投球回をクリアして、ヤンキースの真のエースに成ってもらいたいですね。

まとめ

今シーズンの田中将大投手は、登板間隔の違いによって成績にも差が 出ていて、間隔が長い方が成績が良い。

成績や身体の負担軽減の為にも、中5日制の採用を主張する声も多い。

しかし、中5日制を採用する球団はまだ出ない。

金銭面や記録面などから、球団側、選手側双方から反発がありそう。

選手側が現在のシステムに対応するしかなさそう。

田中将大投手も、無理に三振を狙わず「打たせて取る」タイプへと変化してきている。

田中将大投手も、真のエースと呼ばれる為には、安定した成績を上げながら、シーズン最後まで怪我なく投げ切ることも大切ですね。

シーズン後半戦に向けて、更に活躍を期待したいところです。

以上、今回は登板間隔によって成績に波があると言われている、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手についてと、メジャー球団の先発投手5人制についてチェックしてみました。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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