こんにちはnicoです。
アメリカMLB、2016年ワールドシリーズ。
最終の第7戦までもつれた激闘の末、シカゴ・カブスが108年ぶりのワールドシリーズ・チャンピオンとなりましたね。
その108年ぶりとなった優勝の場には、川崎宗則選手も居ました。
こんな希少な場に居合わせる、川崎宗則選手の巡り合わせの運の強さにビックリですね。
ワールドシリーズ・チャンピオンになると、その証として選手に配られるのが「チャンピオンリング」。
ワールドシリーズを含め、ポストシーズンではベンチ入りメンバーに成れなかった川崎選手は、果たしてチャンピオンリングを手にする事が出来るのでしょうか。
今回は、その辺りについてチェックしてみたいと思います。
川崎選手はチャンピオンリングを貰えるのか
激闘の末、108年ぶりにワールドシリーズ・チャンピオンとなった「シカゴ・カブス」。
なんとその場には、昨シーズンまで3年間在籍した「トロント・ブルージェイズ」から、カブスに移籍した川崎宗則選手も居ました。
カブスの強力な選手層の厚さに阻まれて、中々メジャー昇格のチャンスを手にできなかった川崎選手でしたが、9月にレギュラーシーズンのベンチ入りメンバー枠が40人に拡大した事に伴い、3Aからメジャーに春先以来の再昇格を果たしました。
しかし、再び25人枠に縮小された、ワールドシリーズを含めたポストシーズンでは、残念ながらベンチ入りメンバーには選ばれませんでした。
ただ、25人のベンチ入りメンバーの誰かに不測の事態が起きた時に、直ぐにメンバーの入れ替えが出来る様にする為のバックアップ要員としてチームに帯同していて、試合に出られるベンチ入りメンバーではありませんでしたが、毎試合ベンチの中で待機をしていました。
テレビ中継でも、度々ベンチ内で声を出している川崎選手が映っているのを目にしました。
そして優勝の瞬間には、他の選手と同様にグラウンドに飛び出して、歓喜の輪の中に一緒に入って他の選手たちとハグしまくってましたね。
メジャーでは、優勝が決まったその後のチームの催しが日本のプロ野球と違う様です。
日本のプロ野球では、その後に選手やその家族で「優勝旅行(V旅行)」と称して海外旅行に出かけたり、「納会」と称して集まったりと、シーズンオフとなっても選手同士が顔を合わせる機会が設けられます。
一方、選手のプライベートを重んじるメジャーリーグでは、優勝パレード以降はそういったチームの催しは無く、選手達はそれぞれ家族の元に帰ってしまいます。
シーズン中はアメリカ中を転戦して、なかなか家族に会えない選手達ですから、シーズンオフは出来るだけ長く家族と過ごしたいですよね。
そこでメジャーリーグでは、優勝旅行などが無い代わりに、優勝の証として「チャンピオンリング」が制作され、各選手に配られます。
リングのデザインに特に決まりはありませんが、過去のリングを見ると、前面にダイヤモンドとチームカラーの宝石が散りばめられた中に「チームのロゴマーク」や「WORLD CHAMPION」と言う言葉、「優勝年度」、それぞれ配られる「選手名」などが刻まれて、一つ一つハンドメイドで作られる様です。
各選手にとっては、チームロゴと共に自分の名前が刻まれた、それこそ世界に一つだけのリングが配られることになる様です。
そして、このチャンピオンリングは、試合に出場した25人のベンチ入り選手だけに留まらず、そのシーズンに一度でもメジャー登録された選手であれば、全ての選手に配られる様です。
また、選手に限らず、過去の例ではフルタイムのチームスタッフにまで配られる様で、どこまでのスタッフに配るかの線引きは、その年の優勝チームの判断による様ですが、概ねその数は150個前後にまでなる様です。
ただ、一つ一つが個人名入りのハンドメイドとなる事から、選手やオーナー・球団幹部と、その他のスタッフとでは使用する宝石の数やグレードなどで制作費に差が付けられたりしている様です。
という事で、レギュラーシーズン中にメジャー昇格していた川崎選手も、しっかりとチャンピオンリングを受け取る事が出来る様です。
いや〜良かったですね。
過去にチャンピオンリングを手にした日本人は誰?
1995年に「野茂英雄」氏が、1965年の日本人初メジャーリーガー「マッシー村上」氏以来30年ぶりにメジャーリーグに挑戦して道を作ってから、これまで数多くの日本人選手が海を渡ってメジャーリーグに挑戦しています。
その中で、これまでに所属チームがワールドチャンピオンとなり、チャンピオンリングを手にした日本人選手はどのくらいいるのでしょうか。
(写真はその年に配られたチャンピオンリングの画像です。)
伊良部 秀輝
1998年 ニューヨーク・ヤンキース
伊良部 秀輝
1999年 ニューヨーク・ヤンキース
井口 資仁
高津 臣吾
2005年 シカゴ・ホワイトソックス
田口 壮
2006年 セントルイス・カージナルス
松坂 大輔
岡島 秀樹
2007年 ボストン・レッドソックス
井口 資仁
田口 壮
2008年 フィラデルフィア・フィリーズ
松井 秀喜
2009年 ニューヨーク・ヤンキース
上原 浩治
田澤 純一
2013年 ボストン・レッドソックス
川崎 宗則
2016年 シカゴ・カブス
(これから製作予定なので画像はまだ無し)
う〜ん、どれもカッコ良いですね〜。
個人的には、カージナルスやレッドソックスのリングが好きですね。
松井秀喜氏が受け取った2009年ヤンキースのリングは、少しオーバーデコレイトな感じがしますがどうでしょうかね。
まあ、デザインの好みはともかく、川崎選手も含めて、ちょうど10人の日本人選手がチャンピオンリングを所有する事になります。
中には、伊良部秀輝選手、田口壮選手、井口資仁選手の様に、2回もワールドチャンピオンになり、2個のチャンピオンリングを手にしている選手もいます。
一方、日本人選手のメジャー挑戦への道を切り開いたパイオニアである「野茂 英雄」氏や、引退後はMLBの殿堂入りが確実視されている「イチロー」選手などは、個人として素晴らしい活躍を収めているにもかかわらず、所属チームとしてワールドチャンピオンに縁が無い選手もいます。
しかし、こればかりは選手1人の力だけではどうにもならない事でもあり、ある意味「運」によるところが大きいとも言える様ですね。
最多所有の日本人は他に居る?
日本人選手としては、伊良部秀輝選手、田口壮選手、井口資仁選手の3人が、それぞれ2個のチャンピオンリングを手にしていますが、実はそれ以上の「3個」のチャンピオンリングを所有している日本人が2人います。
植松 泰良(ブルペン捕手)
小川 波郎(鍼灸トレーナー)
彼らは「サンフランシスコ・ジャイアンツ」にチームスタッフとして所属し、2010年・2012年・2014年と立て続けにチームがワールドチャンピオンとなった事で、彼ら2人も共に3個のチャンピオンリングを手にしました。
2010年
2012年
2014年
出典 worldseriesrings.net
という事で、この2人が日本人としては最多のチャンピオンリング所有者となっている様です。
チャンピオンリングの値段は?
チャンピオンリングの制作費は、各年の優勝チームのデザインによって変わるので一概には言えない様ですが、選手用として作られる物は宝石の価値も含めて数十万円から1000万円前後はする様です。
市場的価値と言う点から見ると、使用された宝石の価値の他に、チームや刻まれた選手の名前などで希少価値の差に開きが出る様です。
因みに、2009年にワールドチャンピオンとなり、尚且つシリーズMVPとなった「松井 秀喜」氏の名前が刻まれたチャンピオンリングとなると、ある番組が鑑定家に依頼して査定したところによれば「1000万円」と言う査定金額が出されたと報じられました。
そう思うと、今シーズン108年ぶりにワールドチャンピオンとなったシカゴ・カブスのチャンピオンリングの市場価値も、希少性や話題性という観点から推測すると、かなり高額になるのではないでしょうかね。
そう言う希少な物を今回手にできる川崎選手は、ある意味「運を持っている人」と言えますね。
まあ、余程お金に困らない限り、いくら高額な市場価値を持っているとしても、こんな貴重な物を売りに出す事はないでしょうけどね。
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まとめ
今シーズン、108年ぶりにメジャーリーグのワールドチャンピオンとなったシカゴ・カブスに所属していた川崎宗則選手は、日本人選手として10人目のMLBチャンピオンリング所有者となる様。
過去の日本人選手としては、伊良部秀輝・井口資仁・田口壮の3名は2度のワールドチャンピオンに輝き、2個のチャンピオンリングを所有している。
チャンピオンリングは、優勝チームの選手だけに留まらず、チームスタッフにも配られる。
日本人と言う枠で見ると、選手では無いが、植松泰良(ブルペン捕手)と小川波郎(鍼灸トレーナー)の2名が、サンフランシスコ・ジャイアンツのチームスタッフとして3個のチャンピオンリングを所有しているのが日本人で最多となる。
チャンピオンリングの値段は、市場価値という点から見ると、物によって差が有るが、2009年ニューヨーク・ヤンキースでシリーズMVPを獲得した「松井秀喜」氏のチャンピオンリングには1000万円の価値があると査定された。
川崎宗則選手が所有する予定のシカゴ・カブスのチャンピオンリングもかなりの市場価値がありそうである。
憧れのイチロー選手を追って2012年にメジャーリーグに挑戦し、5年目のシーズンを終えた川崎宗則選手。
この5年間「シアトル・マリナーズ」「トロント・ブルージェイズ」「シカゴ・カブス」と渡り歩き、その間、常時メジャーで活躍と言う訳には行きませんでしたが、川崎選手が憧れるイチロー選手さえ叶えられていないワールドチャンピオンになって、チャンピオンリングを手にする事が出来ました。
私の推測としては、今回のワールドチャンピオン獲得が、川崎宗則選手がメジャーリーグ挑戦に一区切りをつける、丁度良いキッカケになるのではないかと思います。
川崎選手自身はアメリカでの野球環境はとても気に入っているのでしょうが、川崎選手自身の年齢、3歳になるお子さんの事、なども考慮してなのか、今年の1月にはある講演の席で、来シーズンの日本球界復帰を明言していたとも言われています。
今回ワールドチャンピオンとなった事で、メジャーリーグ挑戦に有終の美を飾れ、心置きなく日本に戻れるのではないでしょうかね。
日本球界に復帰となれば、やはり古巣の福岡ソフトバンク・ホークスが有力でしょう。
ホークスとしても、選手としての能力はもとより、チームリーダーやムードメーカーとしても川崎選手を評価しており、一部報道では3年12億円と言う契約を用意しているとも言われています。
果たして来シーズンの川崎宗則選手は、どこのチームに所属する事になるのか、今後も注目ですね。
という事で、今回は108年ぶりにワールドチャンピオンになったシカゴ・カブスの川崎宗則選手が獲得予定のチャンピオンリングとそれにまつわる話についてチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。