こんにちはnicoです。
昨シーズン、MLBアメリカメジャーリーグのロサンゼルスドジャースに移籍したマエケンこと前田健太投手。
メジャーリーガー2年目となる今シーズン、「オールスター・ゲーム」も終了し後半戦に入った7月21日の登板で、ようやく今シーズン初の出来高をゲットしました。
今回は、前田健太投手の成績と出来高収入を、昨シーズンと比較しながらチェックしてみたいと思います。
昨年より1ヶ月遅れの出来高ゲット
2016年、ロサンゼルスドジャースに移籍した前田健太投手は、チームの先発投手陣の怪我の影響で、メジャー選手としては新人ながら、エースのクレイトン・カーショウ投手に次ぐ「2番手投手」として先発ローテーションに組み込まれました。
その結果、「基本給が低く出来高給が高い契約」となっている前田健太投手は32回先発、175回2/3投球回をこなし、出来高契約のほぼ満額に近い725万ドルをゲットし、基本給312万5千ドルと合わせて総額1037万5千ドルの収入を得ることが出来ました。
これは日本円にすると10億円を超えており、その前年の広島カープ時代の3億円から比べると3.5倍近い収入増になりました。
正に「アメリカン・ドリーム」となりましたね。
ただ、メジャーリーガー2年目となる今年は、昨シーズン後半からの不調が今シーズン当初も続いて打ち込まれるケースが多く、首脳陣からの信頼も若干薄れた感じがします。
それに加えて、今シーズンは怪我をしていた先発投手陣がそれぞれ復帰して、チームのローテーション投手が余ってしまうと言う現象が起きています。
現在、先発投手陣の中で5、6番手の位置付けとなっている前田健太投手は、先発投手陣のやりくりの為に、「10日間のDL(故障者リスト)入り」をさせられたり、「中継ぎ投手」を任されたりもしています。
そしてこの状況は、先発回数と投球回数のみが出来高収入の条件となっている前田健太投手には喜ばしくないものとなっています。
そんな前田健太投手ですが、7月19日の「シカゴ・ホワイトソックス」戦に今シーズン17試合目にして15回目の先発登板を果たし、ようやく今シーズン初の出来高100万ドル(約1億1100万円)をゲットしました。
昨シーズンとの比較
これは昨シーズンと比べると、約1ヶ月遅れての出来高ゲットとなっています。
因みに昨シーズンはどうだったかと言うと、2016年6月26日の「ピッツバーグ・パイレーツ」戦での先発登板で15試合目にして15回目の先発となり、最初の出来高100万ドルが発生しています。
そして、その次の2016年7月1日の「ミルウォーキー・ブリュワーズ」戦での先発登板で投球回も92回2/3となり、90回と言う投球回数での最初の出来高ラインを超えて25万ドルをゲットしています。
因みに今シーズンの投球回数に関しては、7月19日の登板を終えて83回となっています。
前田健太投手の最近の平均的な投球回数は1試合で5回前後となっていますので、投球回数の出来高が発生する90回を超えて出来高25万ドルを獲得するには、あと2試合の登板が必要かと思われます。
こちらの出来高獲得も約1ヶ月程遅れている感じですね。
今シーズンの収入予想
そんな前田健太投手ですが、果たして今シーズンは最終的にどの位の出来高をゲットできるのでしょうか。
勝手ながら予想してみたいと思います。
昨シーズンを例にとってみると、7月20日以降のレギュラーシーズン中に13回の先発登板を果たしています。
そして同じく7月20日以降の投球回数は、67回2/3イニングとなっています。
それらを今シーズンの現在の成績「15先発・83投球回」にプラスしてみると「28先発・150回2/3投球回」となります。
この成績で考えると、出来高は先発回数で「15・20・25」の3段階をクリアして「100万ドル×3」となる300万ドル、投球回数で「90〜150」までの7段階をクリアして「25万ドル×7」となる175万ドルの合計475万ドル。
基本給の312万5千ドルをプラスすると789万5千ドルとなり、昨シーズンよりも248万ドル、日本円にして約3億円弱収入が減ってしまうと予想されます。
しかも今シーズンは5人の先発ローテーションの枠内にしっかりと収まる事が出来ていないので、今後も登板間隔が開いたり、中継ぎに廻されたりする事も予想される事から、昨シーズンの7月20日以降よりも先発回数や投球回数が減る可能性が考えられます。
そうなると出来高は更に減る事が予想され、少なくて25万ドル(投球回数の出来高が一つ減る)、多くて150万ドル程度(先発回数の出来高が一つ減り、投球回数の出来高が二つ減る)までの更なる減収があるかも知れません。
そう考えると、基本給を加えた今シーズンの収入は、639万5千ドル 〜 764万5千ドルの間になると予想されます。
前田健太投手は、昨シーズン末にサンタモニカに豪邸を購入しました。
その金額は380万ドル(約4億円)と言われていますが、今シーズンは昨シーズンから比べて、その豪邸一軒分程の収入減になりそうです。
信頼回復が収入アップの鍵
現在の前田健太投手は、80〜90球前後・5イニング前後で交代させられるパターンが続いています。
首脳陣はそれ以降は相手打者の目が慣れて攻略されてしまうと言うイメージが強く、余程試合序盤に安定した投球内容を見せないと、このパターンは今後も続くでしょう。
前田健太投手収入アップのためには、この辺りの信頼回復がとても大事と思われます。
やはり毎回、最低100球程度で7イニング程度を投げていかないと、投球回数も増えません。
また、キッチリと5人の先発ローテーションの中に収まらないと、昨シーズンのように出来高最大となる32回先発は難しいでしょう。
そう思うと、先発としての出来高の比重が大きい前田健太投手の契約は、監督の起用方針が収入面に大きく影響する為、シーズン中の精神的な安心感が乏しいでしょうね。
この契約が来年以降あと6年も続く訳ですから大変ですね。
この状況を打破するためには、やはり田中将大投手や上原浩治投手の様に「スプリット系の縦の変化球」を身に付けるなど、何かプラスアルファの材料を増やすべきなのでしょうかね。
現在メジャーに4人しか居ない日本人先発投手ですから、前田健太投手もその内の1人として長く活躍してもらいたいです。
先ずは今シーズン残り2ヶ月ちょっとの期間、信頼回復となるピッチングをして首脳陣の評価を上げてもらいたいですね。
前田健太投手、期待しています。
と言う事で、今回は今シーズン初の出来高をゲットした前田健太投手についてチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。