こんにちはnicoです。
テニスの4大大会「グランドスラム」の2016年の初戦となる「全豪オープンテニス(オーストラリアン・オープン・テニス)」が開催中です。
私達日本人の期待する選手第1位は、もちろん男子テニスの「錦織 圭」選手ですが、女子テニスにも彗星の如く期待の星が現れました。
大坂なおみ選手18歳!
今回は、グランドスラム全豪オープンで活躍した大坂なおみ選手についてチェックしてみたいと思います。
恵まれた体格と運動神経
先ずは大坂なおみ選手のプロフィールを
大坂なおみ(Naomi Osaka)
国籍:日本・アメリカ合衆国
出身地:大阪府大阪市
生年月日:1997年10月16日(18歳)
身長・体重:180cm・69kg
利き手・右
ツアー経歴:
デビュー年:2013年
4大大会最高成績:
全豪 3回戦(2016)
キャリア自己最高ランキング:
シングルス:127位(2016年1月18日)
大坂なおみ選手は、ハイチ系アメリカ人の父「レオナルド」さんと、日本人の母「環(たまき)」さんとの間に生まれたハーフの女性です。
1つ上の姉「まり」さんもプロテニス選手です。
二人とも日本で生まれましたが、なおみ選手が4歳の時に家族でアメリカに移住している為、現在は英語での会話がメインで、日本語はほんの片言しか喋れず、記者会見では「もう少し日本語を勉強します」と話していましたね。
大坂選手の強みは、何と言っても日本人離れの恵まれた体格から放たれる「強烈なサーブ」や「ショット」ですね。
サーブに関しては今回の大会で、驚異の「201キロ」を記録しました。
201キロというサーブ速度は、男子の「錦織圭」選手と同じです。
もちろん平均のサーブ速度はもう少し落ちますが「ここ一番!」という時に、この強烈なサーブでエースを狙えるのは「大きな武器」ですよね。
2016年に飛躍的なランクアップを狙う
大坂選手が注目されたのは16歳の時。
2014年7月のWTAツアーバンク・オブ・ウェスト・クラシックで初めて予選を突破し本戦出場。
1回戦で対戦したサマンサ・ストーサー選手(2011年全米オープン覇者)に2-1で勝利し、最速193km/hのサーブで大番狂わせを演じ俄然注目され出しました。
幼い頃は父親がコーチとなり、現在同じくプロである一つ年上の姉の「大坂まり」選手とともに、公営のテニスコートを借りて節約しながら家族だけでテニスをしていました。
そして父親の方針で「世界のトップを狙う為には低いレベルで満足しない様に」と、ジュニア大会には出場せず、ツアー下部大会の予選に出場しては予選落ちを繰り返していました。
更に、WTA(Women’s Tennis Association = 女子テニス協会)のツアー基準には、年齢による出場可能数が決められている為、結果的にはツアーランクは下位に止まっていたわけです。
WTAでは、プロ宣言が出来るのは14歳からですが、それでも出場できる試合数は年間7大会とフェドカップだけ。
15歳で9大会とフェドカップに加えてWTA選手権。
16歳で12大会とフェドカップ、WTA選手権など、18歳になるまで出場試合が限られています。
WTAのランキングの仕組みは、過去1年間に出場した大会の成績の中で上位17大会のポイントを計算して決められます。
ですので、出場試合数が17大会以下に抑えられている間は、相対的に順位も上がらない仕組みとなっています。
従って、ようやく「大会に出場したい分だけ出場できる」様になったので、これからランキングが一気に上がって行くのではないでしょうか。
因みに大坂選手がツアーデビューした14歳からのランキング推移を見てみると、試合数が増えるごとにランキングがジャンプアップしている事が分かります。
2012(14歳)1028位
2013(15歳)430位
2014(16歳)260位
2015(17歳)144位
現在18歳となって大会出場数の枠が取れた今年2016年は、更なるランキングアップが期待されます。
今回、全豪オープンに出場する前の時点で127位でしたから、グランドスラムの3回戦進出と言う事で次のランキング発表で100位辺りまで上がるとも言われています。
今年一年でどこまで上がるのかとても楽しみですね。
リオデジャネイロ・オリンピックの可能性
そこで気になってきたのが、今年の8月6日から開催される「リオデジャネイロ・オリンピック」への出場の可能性ですね。
テニスのオリンピック出場には、他の競技と同じように厳密な条件が設定されています。
先ずは今年6月6日の時点のWTAランキング(男子はATPランキング)で上位56位以内に入っている事。
※ただし1ヶ国につき4名まで
2013年から2016年の間のフェドカップ(男子はデビスカップ)に国の代表として3回以上出場している事。
以上の条件を考えると、大坂なおみ選手のリオデ五輪出場の芽は有りませんよね。
ただし、上記56位までと言う基準の他に、ITF(国際テニス連盟)の推薦枠が8名分有るんです。
その枠には、オリンピック開催年に急にランキングが上がってきた選手など、「将来的に有望」と評価された選手などが当てられるわけです。
2008年に開催された「北京オリンピック」のテニス競技に出場した「錦織圭」選手が、まさにこのケースで出場しました。
やはり、当時18歳だった「錦織圭」選手は急激なランキングアップを図り、北京オリンピック前の6月9日付の世界ランキングが113位でしたが、4月の段階で世界ランキング99位に入り、日本人最年少のトップ100入りを果たした実績が認められ、「期待の星」としてITFの推薦枠から出場しました。
今年6月6日までに、大きな活躍とランキングアップがあれば、大坂なおみ選手も推薦枠と言う「ワイルドカード」でオリンピック出場も有るかもしれませんね。
日本?アメリカ?どちらの代表に?
大坂なおみ選手は、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフなので、現在は日本とアメリカの二重国籍となっています。
これだけの有望な選手ですから、もちろんアメリカのテニス協会も自国の選手として登録して貰う為に強力な働きかけを行っているみたいで、大坂選手のお父さんに、今後のテニス生活の全面的なサポートを申し出たりしている様です。
アメリカのテニス協会も、実はウィリアムズ姉妹以降にスーパースターと呼べる選手が生まれておらず、久々の有望なアメリカ人スター候補選手として喉から手が出るほど欲しい選手なんでしょうね、
日本テニス協会も当然、日本のテニス選手としての登録出場を願っている訳で、まだ日本テニス協会には登録されていませんが、大坂選手を2020年東京オリンピックに向けての「強化指定選手」に選出しています。
大坂選手本人も、アメリカ生活は長いながらも、日本への愛着は強い様で「日本食を美味しいと思う時、自分は日本人だと感じる」と話しているそうです。
しかし、そこは現実的な大人の事情も絡んでくるので、日本としても、ここまでの有望な選手を海外流出ない為に、テニス協会を筆頭に国内メーカー総出でサポートを申し出るくらいして頂きたいですね。
ユニクロさんにも是非、初の女子テニス選手としてサポートして頂きたいものです。
まとめ
大坂なおみ選手は、ハイチ系アメリカ人の父「レオナルド」さんと、日本人の母「環(たまき)」さんとの間に生まれたハーフである。
一つ年上の姉「大坂まり」も同じくプロテニス選手であり、未来の「ウィリアムズ姉妹」と期待されている。
今回の全豪オープンでの活躍で100位辺りまで世界ランキングがアップしそうである。
今後の活躍次第では「推薦枠」でリオデジャネイロ・オリンピックに出場できる可能性もある?
2020年東京オリンピックには確実に出場しそう。
日本の法律上、この先ずっと二重国籍でいる事は認められず、22歳までにどちらかの国籍を選ばなくてはいけません。
しかし、今後の活躍でリオ五輪出場なんて事になったら、前倒しで国籍を決めなくてはならなくなりそうです。
是非、日本国籍を選んで、男子の錦織圭選手と共に、日本人スーパーテニスプレーヤーとして世界で活躍してもらいたいものですね。
以上、今回は俄然注目を浴び出した女子テニス界のニューヒロイン「大坂なおみ」選手をチェックしてみました。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。