9月27日、追記しました。
こんにちはnicoです。
昨年、韓国KBOリーグでリーグ史上初の40-40(ホームランと盗塁が40以上)を達成し、2016シーズンNPOプロ野球補強の目玉として騒がれた「エリックテームズ」選手。
結局のところ、韓国では表向き禁止されている複数年契約だったと噂されながら残留し、今シーズンも韓国KBOリーグに留まりプレーを続けています。
そんなエリックテームズ選手の、今シーズンの成績はどうなっているのでしょうか?
そして、複数年契約が切れるとされる2016シーズン終了後に、今度こそは日本のプロ野球に助っ人としてやってくるのでしょうか?
今回はそのあたりをチェックしてみたいと思います。
今シーズン現在までの成績は
先ずは改めてエリックテームズ選手のプロフィールを
Eric Thames(エリック・テームズ)
国籍:アメリカ合衆国
出身地:カリフォルニア州サンタクララ
生年月日:1986年11月10日(28歳)
身長・体重:183cm・95kg
投球・打席:右投・左打
ポジション :右翼手、左翼手
プロ入り:2008年 ドラフト7巡目(全体219位)でトロント・ブルージェイズから指名
所属球団:NCダイノス(KBO)
年俸:$1,250,000(2016年)
エリック・テームズ選手は、2008年にMLBトロント・ブルージェイズに指名されて入団し、その後、シアトル・マリナーズ、ボルチモア・オリオールズ、ヒューストン・アストロズを経て、2013年12月に韓国プロ野球・NCダイノスと契約し、2011年球団創設のNCダイノス史上初の外国人野手となりました。
韓国プロ野球1年目のシーズンとなる2014年は、ホームラン37本、121打点の成績で、シーズン後半からは4番打者として活躍しました。
そして2シーズン目となる2015年に成績が爆発し、韓国プロ野球史上初となる、1シーズン2度の「サイクルヒット」を達成。
また同時に、韓国プロ野球史上初となる、シーズン40本塁打・40盗塁、いわゆる「40-40(フォーティ・フォーティ)」を達成しました。
更に打率も高打率の.381を記録して首位打者を獲得しました。
この年、ちょうど日本では山田哲人選手と柳田悠岐選手が2人同時に3割・30本塁打・30盗塁の「トリプル・スリー」を達成し、流行語大賞になるほど話題となりました。
そこに来て「韓国にそれを上回るスラッガーが居る!」として日本でも話題となり、2015シーズン終了後のストーブリーグの目玉としてテレビやネットで話題となりました。
しかし結局のところ、一部では複数年契約だったのではと噂されながら、$800,000から$1,250,000へ契約の大幅増額で韓国プロ野球に留まりました。
2016シーズンの成績は
そんな、2015シーズンに驚異的な成績を残したエリックテームズ選手の、今シーズンの成績はどうなっているのでしょうか。
韓国KBOリーグの1チームあたりの年間試合数は144試合となっています。
現在78試合を消化しているので、約半分の試合数の成績となっています。
打率.339、ホームラン28本は、昨シーズンと同じほどのペースとなっていますね。
ちなみにホームランは2位に5本差をつけてリーグトップの成績です。
そして打点も79でリーグトップとなっています。
ただ、盗塁が現在7となっており、こちらは40-40を達成した昨シーズン並みの成績を期待するのは難しそうです。
ここで感じるのは、今シーズンは昨シーズン以上に「ランナーを返す側の打者」として活躍を期待されて、自らの盗塁が減っているのではないかという事ですかね。
丁度、今シーズンNPBプロ野球の山田哲人選手も、4番打者として「ランナーを返す側の打者」の役割が多く、盗塁数が伸び悩んでいるのと似ているでしょうか。
(とは言え、山田選手は既に23盗塁を決めていて、トリプルスリーの30盗塁まであと7と迫っていますけどね。)
追記:9月27日現在の成績を見てみますと、チームが144試合中133試合を消化した時点で、ホームラン数は40本で2位に1本差でリーグ首位となっています。
しかし、その他の成績を見ますと、打点は118で辛うじてリーグ5位となっている他は、打率、盗塁数もリーグ20位以下となっており、昨シーズン程の輝きは見せていない様です。
日本に来たがっている?
そんなエリックテームズ選手ですが、来年は日本でプレーを希望しているとも言われています。
今シーズン、これまでの成績を見ても、盗塁数は極端に減っていますが、打率、打点、ホームランの数字を見れば、来シーズンも食指を伸ばす日本の球団は有るんじゃないでしょうか。
どの球団が狙ってる?
では具体的にNPBプロ野球のどの球団が獲得を狙っているのでしょうか。
先ず噂されているのが「東京読売ジャイアンツ」
今シーズン、ギャレット・ジョーンズ選手を獲得しましたが、7月25日時点で打率.255、打点40、ホームラン14本、OPS(長打率+出塁率).822と「助っ人外国人」という枠で考えると、少し物足りない成績に留まっています。
結局のところ阿部慎之助選手がまた4番に戻るなど、打順が固定せず、やはり安定した「大砲」が欲しいところです。
次に噂されているのが「阪神タイガース」
2015年オフにも獲得戦力としてエリックテイムズ選手を調査したと噂されています。
今シーズン2000本安打を達成した福留孝介選手も年齢的に厳しくなっており、マット・マートン選手やオ・スンファン投手が抜けて資金面的にも余裕があると思われますし、今シーズンオフの獲得を狙っているんじゃないでしょうか。
後は「中日ドラゴンズ」でしょうか。
今シーズンオフにFA移籍が噂されている平田良介選手に変わる大砲として、比較的年俸の高くない韓国リーグの大砲を考えているのではないでしょうか。
そして最後が「福岡ソフトバンクホークス」ですかね。
今シーズン、メジャーに移籍した「李大浩」選手の後を埋める大砲が欲しいところですが、こちらは、今シーズンで東京ヤクルトスワローズとの契約が切れる「ウラディミール・バレンティン」選手や、同じく千葉ロッテマリーンズとの契約が切れる「アルフレド・デスパイネ」選手獲得の噂もあるので、そちらとの兼ね合い次第でしょうか。
まあ、複数球団で競合するとなると、やはり資金力的に強い巨人や阪神、ソフトバンクのどこかに決まるのではないでしょうかね。
日本で通用するのか?
今シーズン、同じ韓国リーグから「ヤマイコ・ナバーロ」選手が千葉ロッテ・マリーンズに入団しました。
ナバーロ選手の昨シーズンの韓国KBOリーグでの成績は、エリックテイムズ選手よりホームラン数が1本多い48本塁打を記録しました。
そのナバーロ選手の、今シーズンのここまでの成績は、打率.228、打点41、ホームラン10本、OPS.738と、少々物足りない成績となっています。
1年目のシーズンという事で、日本の投手にまだ完全に慣れていないと言う言い訳も出来ますが、ナバーロ選手を参考にすると、エリックテイムズ選手の成績も韓国リーグ程には伸ばせないのではないかと考えられます。
ただナバーロ選手は、日本ハムファイターズの大谷翔平投手を筆頭とする、投手力の高いパ・リーグに所属しています。
セ・リーグの投手力を下に見るわけではありませんが、もしエリック・テイムズ選手がセ・リーグのチームに入団すれば、ロッテのナバーロ選手の成績が、そのまま参考成績として当てはまるかどうかは、ちょっと分かりませんね。
まとめ
昨シーズンオフに40-40で話題となった韓国KBOリーグのエリック・テームズ選手は、今シーズンもそこそこの成績を上げている。
今シーズンオフに現在の球団との契約が切れる予定で、来シーズンこそ日本に来る可能性が高い。
日本で獲得を狙っていると思われる球団は「巨人」?「阪神」?「中日」?
セ・リーグの球団に入団すれば、パ・リーグに所属したヤマイコ・ナバーロ選手の今シーズンの成績はあまり参考にならない?
という事で、まだまだ各国の野球シーズンは真っただ中ではありますが、少し気の早い、シーズンオフの目玉選手「エリック・テームズ」選手について、今回チェックしてみました。
来シーズン日本であの激しいプレーが見られるか楽しみですね。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。