ヤクルト坂口智隆!規定打席に1打席足らずも実質的なオープン戦首位打者に!

こんにちはnicoです。

プロ野球も今週末に開幕を控え、3月21日をもってオープン戦が終了しました。

オープン戦の打撃部門では、千葉ロッテマリーンズの鈴木大地選手と埼玉西武ライオンズの坂田遼選手の2人が、打率ちょうど.400で首位打者となりました。

しかし、実はその陰で、ヤクルト・スワローズの坂口智隆選手が規定打席にあと1打席だけ足りないばかりに、首位打者を逃していました。

今回は、オープン戦の実質的な首位打者「坂口智隆」選手をチェックしてみたいと思います。

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ヤクルトに拾われた男

先ずは坂口智隆選手のプロフィールを

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坂口 智隆(さかぐち ともたか)

国籍:日本

出身地:兵庫県明石市

生年月日:1984年7月7日(31歳)

身長・体重:181cm・82kg

投球・打席:右投左打

ポジション:外野手

プロ入り:2002年 ドラフト1巡目

初出場:2003年10月7日

年俸:3,000万円(2016年)

経歴:
神戸国際大学附属高等学校
大阪近鉄バファローズ (2003 – 2004)
オリックス・バファローズ (2005 – 2015)
東京ヤクルトスワローズ (2016 – )

オリックス・バファローズ生え抜きの選手だった「坂口智隆」選手は、2016年に向けての年俸提示額が、2015年の年俸7500万円から、野球協約で定められた減額制限を超える大幅ダウンとなったことを受けて、自由契約を希望して退団し、その後東京ヤクルト・スワローズに拾われる形で入団となりました。

本人は「生涯オリックス」を宣言していた位ですから、本心は不本意な移籍だったのではないでしょうか。

そんな坂口選手ですが、ヤクルトに移籍して心機一転、2016年のオープン戦では打ちまくり、打率.415の成績を残しました。

53打数22安打と言う堂々とした数字を残しながらも「わずか1打席」足りないばかりに、規定打席に到達出来ず、オープン戦打撃成績から除外となってしまいました。

例えば、あと1打席が凡打に終わったと考えて、54打数22安打で計算したとしても打率.407となり、実質的な首位打者となっています。

レギュラーシーズンでは、こう言った形の場合「認定首位打者」と言う制度によって首位打者として認められるようですが、オープン戦にはその制度が無いため、わずか1打席の差で「対象外」となってしまった訳ですね。

因みに、オープン戦首位打者となった2選手、千葉ロッテ・マリーンズの鈴木大地選手は45打数18安打、埼玉西武ライオンズの坂田遼選手は40打数16安打となっています。

2選手とも、坂口選手より打数が少ないにもかかわらず規定打席到達で首位打者となり、2選手よりも打数もヒット数も多いにも関わらず、規定打席に到達出来なかった坂口選手。

この不思議な現象は、オープン戦の特異性に有ったようです。

規定打席ってどう決まる?

そもそも規定打席って何かを調べてみました。

規定打席数とは、チームの試合数に3.1を掛けた数字の小数点以下を四捨五入した数となります。

通常のレギュラーシーズンの各チームの試合数は現在143試合となっている為、143×3.1=433.3となります。

小数点以下を四捨五入すると433となり、規定打席数は「433打席」ということになります。

レギュラーシーズンの首位打者は、その打席以上バッターボックスに立った選手の中から選ばれる訳です。

では、今回のオープン戦はどうでしょう。

千葉ロッテ・マリーンズの鈴木大地選手は、55打席立っての45打数18安打。

千葉ロッテ・マリーンズのオープン戦試合数は16試合だったので、規定打席数は16×3.1=49.6で四捨五入して50打席となります。

埼玉西武ライオンズの坂田遼選手は、49打席立っての40打数16安打。

埼玉西武ライオンズのオープン戦試合数は15試合だったので、規定打席数は15×3.1=46.5で四捨五入して47打席となります。

そして東京ヤクルト・スワローズの坂口智隆選手は、58打席立っての53打数22安打。

東京ヤクルト・スワローズのオープン戦試合数は何と19試合もあったので、規定打席すうは19×3.1=58.9で四捨五入して59打席となった為、こんなに打席に立っているのにも関わらず「規定打席に足りない」という事になってしまった訳です。

オープン戦の試合数

では何故、チームによってオープン戦の試合数が違うのでしょうか?

プロ野球の公式戦や交流戦は、セ・リーグとパ・リーグによって管理されており、試合数などは規定に沿って決められています。

しかし、オープン戦や練習試合には規定がなく、監督の考えやチーム事情などを考慮して試合が組まれるそうです。

オープン戦は、あくまでもレギュラーシーズンに向けての調整の場であるので、チームの移動や球場の使用状況を考えた上で、球団同士で話し合って決めており、チームによって組まれる試合数が違うんだそうです。

まあ、オープン戦の個人成績自体、公式な記録となる訳では無いんですけどね。

ただ、非公式とは言え、ここ10数年のオープン戦の首位打者を見ると、高い確率でそのままレギュラーシーズンも活躍した選手が多いので、あながち参考程度の記録とバカにできないモノでも有る様です。

過去のオープン戦首位打

参考までに、2000年から2015年までの各年のオープン戦の首位打者を見てみましょう。

2015 秋山翔吾 西武 .459

2014 井上晴哉 千葉 .435

2013 畠山和洋 ヤク .393

2012 松山竜平 広島 .403

2011 浅村栄斗 西武 .441

2010 G.G.佐藤 西武 .433

2009 栗山巧 西武 .400

2008 稲葉篤紀 ハム .400

2007 青木宣親 ヤク .451

2006 中島裕之 西武 .390

2006 二岡智宏 巨人 .390

2005 赤星憲広 阪神 .397

2004 岩村明憲 ヤク .429

2003 福留孝介 中日 .442

2002 藤島誠剛 ハム .431

2001 稲葉篤紀 ヤク .481

2000 イチロー オリ .548

そうそうたる顔ぶれですよね。

その中で、2015年オープン戦首位打者の秋山翔吾選手は、オープン戦の勢いのままレギュラーシーズンでも打ち続けて、シーズン最多安打を記録したのは、記憶に新しいですね。

あと、メジャー移籍の前年だった、2000年のイチロー選手の残した打率が凄いですね。

この様な感じで、オープン戦の首位打者はそのシーズンの活躍をそこそこの確率で予想出来る材料になっていそうです。

記録には残りませんでしたが、坂口選手も今シーズン活躍しそうな予感がしますね。

まとめ

ヤクルトの坂口智隆選手は、規定打席に1打席足りずにオープン戦の首位打者を逃した。

オープン戦の試合数は、チームによって違う。

規定打席数は、チームの試合数×3.1となる。

オープン戦はそれぞれのチームで試合数が異なるので、各選手の規定打席数も変わる。

オープン戦の個人成績は、参考程度の記録であるが、ある程度レギュラーシーズンの活躍を予想出来る。

実質的なオープン戦首位打者を記録した坂口選手には、低評価を下した古巣のオリックスを後悔させる様な活躍を期待したいですね。

という事で、今回はオリックスを自由契約となり、ヤクルトに拾われ、オープン戦で実質的な首位打者となった坂口智隆選手をチェックしました。

本日も最後まで読んで頂き、有難うございました。

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