1月24日追記しました。
こんにちはnicoです。
3月7日から開催される「2017 WBC ワールド・ベースボール・クラシック」に新ルールが設定されたとMLB公式サイトが発表しました。
今回は、新ルールの詳細とそれに伴う「日本人メジャー投手」の出場参加の可能性についてチェックしてみたいと思います。
2017 WBC の日程
先ずは今回のWBCの大会日程を確認してみたいと思います。
WBCの大会期間は3月7日〜3月22日までの16日間となります。
期間中は1次・2次・決勝と、大きく3つのラウンドに分かれており、それぞれを勝ち進み優勝を目指します。
【 1次ラウンド 】
出場16ヶ国が、4ヶ国づつ、4つのグループに分かれて1次ラウンドを戦います。
グループは「プール」と呼ばれ、4つのプールはそれぞれA・B・C・Dと名付けられ、各プール内で総当たりで戦い、それぞれ4ヶ国の内、上位2ヶ国が勝ち上がり、次の2次ラウンドに進みます。
因みに日本は、オーストラリア、中国、キューバと共に「プールA」に属し、優勝を目指します。
【 2次ラウンド 】
1次ラウンドで、それぞれのプールから勝ち上がった上位2ヶ国、合計8ヶ国が再び4ヶ国づつ二つのグループ「プールE」「プールF」に分かれ、やはりプール内で総当たりをし、それぞれ上位2ヶ国が勝ち上がり決勝ラウンドに進みます。
【 決勝ラウンド 】
2次ラウンドで、それぞれのプールから勝ち上がった上位2ヶ国、合計4ヶ国が決勝ラウンドに進み、プールEの1位とプールFの2位、プールEの2位とプールFの1位が準決勝を戦います。
準決勝それぞれの勝者同士が、決勝を戦い優勝を目指します。
新たに設定されたルールの内容とは
今回で第4回大会となる「2017 WBC ワールド・ベースボール・クラシック」に於いて、2017年1月4日、アメリカMLBの公式サイト上で新ルールが設定されたと発表がありました。
その新ルールとは「designated pitcher pool(指名投手枠)」と言うルール。
WBCでは、第一回大会から「ロースター」いわゆる「出場登録枠」は28人と決められています。
その28人枠の中で、投手や捕手、野手などを選考し、その選手達だけで大会初戦から決勝まで戦っていました。
しかし今回の大会で、28人の登録選手とは別に10人の投手を予備登録しておく事となり、ラウンドごとに最大2名の投手を入れ替えることが出来るようになりました。
具体的に言うと、1次ラウンドを勝ち上がり2次ラウンドに進んだ時点で、予備登録の10名の中から2名の投手を、出場登録枠の中の2名と入れ替えることが出来る様になります。
同じ様に、2次ラウンドを勝ち上がり決勝ラウンドに進んだ時点で、もう2名を入れ替えることが出来るようになったと言うことです。
こうなると、俄然希望が湧いて来たのが、日本人メジャー投手達の出場です。
従来通り、1次ラウンドから参加となると、レギュラーシーズン開幕前のアメリカでのキャンプ期間中に、大会出場に向けて日本で長期間拘束される事となり、それが日本人メジャー投手達の参加を思いとどまらせる原因とされています。
ところが、この新ルールによって、もし日本が、日本で試合を行う2次ラウンドまでを勝ち上がり、決勝ラウンドでアメリカ本土まで進出する事ができれば、4月3日のメジャー開幕まで2週間前となる、キャンプ期間中で調整の整った万全の状態の日本人メジャー投手が、短い期間のみ参加する事が可能となり、参加へのハードルが非常に低くなったと言えると思います。
現在メジャーで活躍している日本人投手達は、日本のプロ野球時代に圧倒的な実績を残して海を渡った選手達ですから、やはり彼らの参加は日本の戦闘力を上げる事になるでしょう。
各日本人メジャー投手の現状と態度表明
現時点で6名となる日本人メジャー投手達の、WBCに向けてのスタンスはどうなっているのでしょうか。
ダルビッシュ有
2015年3月に右肘靭帯の損傷が判明し、トミージョン手術を受け、2016年5月に復帰。
手術後2年目で6年契約の最終年となる今年は万全を期すためにチームも本人もWBC参加には否定的。
※その後、残念ながら不参加を表明
田中将大
ヤンキースに移籍した2014年、シーズン1年目の7月に右肘靭帯部分損傷が判明するも手術回避。
その後も常に右肘の不安が話題となっていたが、2016年はその不安を吹き飛ばして自己最多の199回2/3投球回を達成してヤンキースのエースに。
今シーズン後にはオプトアウト(契約破棄)条項によりフリーエージェントとなり、更なる巨額契約獲得の可能性大。
WBC参加については未だに無回答。
※その後、残念ながら不参加を表明
前田健太
昨年ドジャースと8年間の大型契約を結ぶも、右肘に異常が見つかり、低い基本給に高い出来高と言う異質な契約を結んだ事がアメリカでも話題となった。
1年目となる昨シーズンは、いい意味で予想を裏切りチーム最多の16勝を上げるも、シーズン後半の息切れでスタミナに疑問を持たれた。
WBC参加については未だに無回答。
※その後、残念ながら不参加を表明
岩隈久志
マリナーズに移籍して4シーズンを過ごした後、ドジャースへの移籍が決まりかけていたが、右肘に異常が見つかり契約が破棄され、マリナーズと新たに契約を結び結果的に残留となった。
WBC参加に関しては否定的。
上原浩治
2015年右手首骨折、2016年右胸筋故障とケガをし、今シーズンからシカゴ・カブスに移籍。
WBC参加についてはチームの要望もあり不参加を宣言。
田澤純一
今シーズンからイチロー選手の所属するマイアミ・マーリンズに2年契約で移籍。
健康面に不安はなく、WBC参加については「声がかかれば出てみたい」と前向き。
但し、メジャーは移籍した際の経緯から、チームから呼ばれるかが不明。
※その後、残念ながら不参加を表明
以上、各投手の現状を見てみた上でまとめてみましょう。
WBC参加に前向き:田澤純一投手。
WBC参加に否定的:上原浩治投手、岩隈久志投手、ダルビッシュ有投手。
WBC参加に無回答:田中将大投手、前田健太投手。
以上となっています。
WBC参加予想投手
これら6投手の中で、WBCへの参加の可能性があるのが、田中将大、前田健太、田澤純一の3投手と思われます。
参加に前向きな態度を表明して居る田澤純一投手を除いた2投手も、今回の新ルール設定でアメリカでの決勝ラウンドのみの数日間だけであれば、球団からの許可も含めて出場するハードルがかなり下がるのではないかと思います。
ですので、希望的な部分も含めて予想をすると、田澤純一投手は最初の28人枠に選ばれて1次ラウンドから戦い、アメリカ決勝ラウンドまで進む事が出来た時点で、田中将大投手と前田健太投手の2名が加わり、準決勝・決勝を投げるのではないかと予想します。
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まとめ
2017 WBC ワールド・ベースボール・クラシックに新ルールが設定された。
新ルールは、出場登録枠28名の他に、10名の投手の予備登録ができ、ラウンドごとに2名までの入れ替えが可能となると言うもの。
日本人メジャー投手の内、出場の芽がありそうなのが、田中将大、前田健太、田澤純一の3投手。
新ルールで途中参加が予想されるのが田中将大、前田健太の2投手。
田澤純一投手は、最初の28人枠に入る可能性も。
と言う事で、新ルールを元に、勝手な予想を立てて見ました。
前回大会の雪辱を図るためには、やはり投手力がキーとなると思います。
そう思うと、彼ら日本人メジャー投手の参加は優勝を目指すには不可欠であると言えます。
ただ、このルールを適用する為には、既に出場登録されて予選ラウンドでの登板が予想される大谷翔平、菅野智之、則本昂大、他の各投手に踏ん張ってもらい、決勝ラウンドまで駒を進める事が重要です。
日本人選手の力を結集し、日本を2大会ぶりの優勝に導いてくれる事を期待したいですね。
と言う事で、今回は2017 WBCに設定された新ルールと、それに伴う日本チームの投手陣についてチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。