こんにちはnicoです。
今年も8月6日から開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」、通称「夏の甲子園大会」では、連日熱い戦いが繰り広げられています。
そんな熱い戦いを後押しする様に盛り上げてくれているのが、アルプススタンドで演奏される吹奏楽(ブラスバンド)の応援歌です。
今回は、そんな応援歌・応援曲の中から、今年2019年の夏の甲子園大会で新しく演奏する学校数が増えた人気の曲ベストスリーをチェックしたいと思います。
毎年進化している応援曲
「全国高等学校野球選手権大会」、通称「甲子園大会」は、毎年「春の選抜」と「夏の甲子園」の二大会が開催されています。
それぞれの大会では、負ければそこで終わりとなるトーナメント方式であることに加えて、アルプススタンドで熱く演奏される各校の応援歌・応援曲が試合を彩る事で、甲子園大会独特の雰囲気が醸し出されています。
そんな応援の演奏曲には、以前から定番となっている曲たちがあり、毎年お馴染みの曲として耳に届きます。
そしてそんな定番曲に混じり、ここ数年は各校で新しい曲も応援歌として取り入れられて来ています。
そんな新しい応援歌たちの中から評判の良かった曲は、次の大会では他の学校でも採用されて、人気の応援歌となり、更に定番の応援歌へと昇格していく曲もある様です。
今回は、そんな新しい応援歌・応援曲の中から、今年2019年の夏の甲子園大会で新たに採用して演奏する学校の数が増えた人気の曲を、演奏した学校の数からベストスリーを算定してみたいと思います。
今年人気の新応援曲 第3位
《 Gフレア 》
この曲は2009年からプロ野球「読売ジャイアンツ」のチャンステーマとして使われている、オリジナルで作られた応援曲です。
昨年2018年の第100回夏の甲子園大会で旋風を巻き起こした、現日本ハムファイターズの吉田輝星投手率いる秋田県立金足農業高等学校が応援に取り入れた事で人気となりました。
そして今年の夏の甲子園では7校が応援歌として採用し演奏されています。
◆Gフレア採用校(7校)
秋田中央・聖光学院・霞ケ浦・花咲徳栄・飯山・筑陽学園・佐賀北
応援歌としての歌詞は以下の通りとなります。
【歌詞】
オオオオ〜 オオオオ〜 オオオオ〜 オオオオオオオオ〜
オオオオ〜 オオオオ〜 オオオオオオオオ〜
レッツ・ゴー(選手名)!
レッツ・ゴー(選手名)!
(選手名)!(選手名)!
昨年の金足農業が披露したGフレアは、読売ジャイアンツオリジナルのGフレアと比べると、オリジナルがずっと立ったまま一定の音量で歌い続けるスタイルなのに対して、しゃがんで小さい音量で応援するパートと、立ち上がって大きい音量で応援するパートを交互に演奏する事で、応援に更にメリハリを付けた印象が有ります。
また、激しい太鼓がリードする形での応援が、どちらかと言えばサッカーの応援スタイルに近く、それがまたカッコ良かったと評判だった様です。
今年の採用校も「あの(金足農業の)スタイルがカッコ良かった」と、敢えて金足農業スタイルを取り入れている学校が多い様です。
昨年の金足農業の応援、今年の飯山高校(金足農業スタイル)、今年の筑陽学園高校(ジャイアンツスタイル)をそれぞれ見てみましょう。
2018年の金足農業
2019年の飯山高校(金足農業スタイル)
2019年の筑陽学園高校(ジャイアンツスタイル)
元々がチャンスの時に奏でる曲ですので、攻撃に更に勢いが増す曲調で気分が上がりますね。
因みにこちらがオリジナルの読売ジャイアンツのチャンステーマ「Gフレア」です。
今年人気の新応援曲 第2位
《 アゲアゲホイホイ 》
甲子園大会で定番の応援歌としても人気の「サンバ・デ・ジャネイロ」という曲。
南米の熱い砂浜を雰囲気を連想させる曲で、そのリズミカルでノリの良い曲調で応援曲としても人気で定番となっています。
ですが、実はオリジナルは南米とは関係ないドイツの「ベリーニ」というグループによって作られた曲だと言うオチもあります。
「アゲアゲホイホイ」は、そんな「サンバ・デ・ジャネイロ」の曲に「合いの手の声」を乗せる事で、皆んなが声を張り上げて応援出来る気持ち良さから人気となっている様です。
アゲアゲホイホイの始まりは、2015年の夏の甲子園で、兵庫県代表だった報徳学園高等学校が応援曲として披露したのが最初の様です。
全員が声を張り上げて応援出来る気持ち良さから、採用する学校が増え、今夏は14校が採用して演奏をしています。
◆アゲアゲホイホイ採用校(14校)
旭川大高・作新学院・花咲徳栄・山梨学院・飯山・日本文理・中京学院大中京・津田学園・立命館宇治・履正社・明石商・宇和島東・佐賀北・神村学園
合いの手となる掛け声の歌詞を見てみましょう。
【歌詞】
ハイヤハイヤハイ!
(ハイヤハイヤハイ!)
アゲアゲホイホイ!
(アゲアゲホイホイ!)
もっともっと〜!
(も〜っともっともっと!)
これをメガホンを叩きながら大声で繰り返します。
シンプルなだけにハマりやすいですね。
現在採用している学校では、始めの掛け声「ハイヤハイヤハイ!」の部分を「エッサエッサ〜!」や「ホイヤホイヤ〜!」などに変更して、オリジナリティを出しているものもある様です。
では実際の応援風景を、元祖の報徳学園高校、元祖を受け継ぐ明石商業高校、エッサエッサと歌う履正社高校の順で見てみましょう。
報徳学園
明石商業
履正社
大勢で大声を揃えて歌うと高揚感も高まり、味方の攻撃を上手く後押し出来そうですね。
今年人気の新応援曲 第1位
《 モンキーターン 》
元々はプロ野球「千葉ロッテマリーンズ」のチャンステーマの一つ、「チャンステーマ 3」として使用されている曲です。
千葉ロッテマリーンズの応援曲は、多くが太鼓とトランペットに合わせて、手拍子と声とジャンプで応援をするスタイルを取っています。
どちらかと言えばサッカーの応援スタイルに近い形がカッコ良いという事で人気を博し、ここ数年で高校野球の応援にも多く取り入れられて来ています。
そんな中でも曲調や疾走するようなリズム感の良さから特に人気なのが、この「モンキーターン(チャンステーマ 3 )」です。
採用している学校の多くの採用理由が「カッコ良いから」という事で、テンポが速めで選手を奮い立たせるような曲調が人気のポイントと言えそうです。
今夏は18校がこの曲を採用して応援歌として演奏しています。
◆モンキーターン採用校(18校)
旭川大高・仙台育英・聖光学院・霞ケ浦・作新学院・習志野・花咲徳栄・国学院久我山・誉・日本文理・津田学園・敦賀気比・履正社・岡山学芸館・筑陽学園・熊本工・藤蔭・神村学園
応援時の歌詞としては、各校それぞれアレンジがありそれぞれとなりますが、先ずはその元となった千葉ロッテマリーンズの応援歌詞を見てみましょう。
【歌詞】
〜♫メロディ
「レッツゴー」
〜♫メロディ
「オイ!オイ!(選手名)!」
オ〜オ〜オ〜オ〜オオオオ〜
オ〜オ〜オ〜オ〜オ〜
「燃え上がれ!燃え上がれ!勝利を掴みとれ!」
〜♫メロディ
「(選手名)!」
〜♫メロディ
「攻めろ今こそ!」
メロディの部分では手拍子を叩き、「レッツゴー」と「オイ!オイ!(選手名)」のところでは、右手を空手チョップのように前に突き出します。
オ〜オ〜から始まる中盤は、身体を真上に連続ジャンプしながら唄います。
このジャンプによって離れた所からも、見た目的に躍動感が感じられます。
そしてまたメロディの部分で手拍子を叩き、「(選手名)」と「攻めろ今こそ!」の部分では、右手を前に突き出します。
ここでは、全体図がよく分かる仙台育英高校と、千葉ロッテマリーンズの地元で「美爆音」で有名な習志野高校のモンキーターン を見てみましょう。
仙台育英
習志野
習志野高校の美爆音と呼ばれる吹奏楽の演奏は、流石に迫力がありますね。
ここでこの応援歌のオリジナルとなる「千葉ロッテマリーンズ」の「チャンステーマ3 = モンキーターン」を見てみましょう。
またこのチャンステーマには元となった原曲が有ります。
2004年に、ボートレース競艇を題材とした「モンキーターン」と言うアニメが放映され、そのアニメとのタイアップで登場したパチスロ機「モンキーターン」の中で流される映像の中の『SG RUSH』優勝戦部分のBGMから取り入れられたとの事です。
パチスロ機の中のBGMからと言う、かなりマニアックな部分からヒントを得た曲が、今や全国的に人気の応援歌となっているとは驚きですね。
まとめ
以上の様に、今夏の甲子園大会ではこれまでの定番曲に混じり、新しい曲たちが取り入れられて演奏されて来ています。
今回ベストスリーとなった曲の他にも、各校でこれまで応援歌としては無かった曲を取り入れたり、中にはオリジナルの応援歌を作って取り入れている学校もある様です。
今年の夏の甲子園大会は、まだまだ熱い戦いが続いていますが、今大会を通して来年の大会ではどの様な曲が人気の応援曲として演奏されるのでしょうか。
各試合の内容と共にとても興味が湧きますね。
という事で今回は、現在開幕中の「第101回全国高等学校野球選手権大会」通称「夏の甲子園」で新たに人気の応援歌となっている曲、ベストスリーをチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。