こんにちはnicoです。
今シーズン、広島カープからポスティングシステムでアメリカMLBのロサンゼルス・ドジャースに移籍した前田健太投手。
現在のアメリカでの状況と、異例とも言われた出来高契約の現在の状況とについてチェックしてみました。
予想通り?予想外?の活躍
移籍前には日米双方から「通用する」いや「通用しない」などと言われていましたが、今ではしっかりとドジャースの先発2番手としての信頼を勝ち取っていますね。
試合に集中できる環境が整ったのでしょうか?
そんな前田投手は、移籍前の身体検査で「イレギュラー(異常)」が見つかり、基本年俸が8年で2400万ドル、1年あたり300万ドルと低く抑えられ、代わりに出来高が年間最高1000万ドルという、それこそ「イレギュラー(異例)」な形式の契約を結びました。
以前、前田健太投手の契約の詳細をブログ投稿しましたが、ここで改めてその契約内容を確認してみたいと思います。
先ずは、基本契約金が8年で2400万ドルという事で、1年あたり300万ドル。
そこにシーズン中の成績が出来高としてプラスされていきます。
出来高の内容は《先発回数》と《投球回》の2種類となっています。
その内容は以下の通りとなっています。
【先発回数】
15回先発で +100万ドル(約1億300万円)
20回先発で +100万ドル(約1億300万円)
25回先発で +150万ドル(約1億5450万円)
30回先発で +150万ドル(約1億5450万円)
32回先発で +150万ドル(約1億5450万円)
全てクリアすると満額で650万ドル(約6億6950万円)!
【投球回】
90回 +25万ドル(約2575万円)
190回まで10回増えるごとに +25万ドル(約2575万円)
200回到達で +75万ドル(約7725万円)
全てクリアすると満額で350万ドル(約3億6050万円)!
以上の2種類の出来高を満額でゲットすると、総額で1000万ドル(約10億300万円)が、基本給の300万ドルにプラスされる事になります。
いずれも日本円への換算は7月1日時点でのレート「1ドル = 103円」で計算しています。
前田健太投手がドジャースと契約を交わした1月の時点での為替レートは「1ドル = 120円」だったんですけど、現在は17円も円高になっていますね。
1000万ドルあたりで計算すると、なんと1700万円も目減りしてしまっている事になるんですね。
まあ、前田健太投手はこれから契約の上では最低8年間はアメリカ生活で、ドルしか使わないわけですから、円換算の金額は余り関係ないでしょうけどね。
しかしこうして見ると、為替レートの影響って高額所得者にとっては、かなり大きいものになるんですね。
現在の出来高の獲得額は?
では、前田健太投手は現在の時点でいくらの出来高を獲得しているのでしょうか?
先ず、シーズン開幕時点で25人枠のベンチ入りを果たしたという事で15万ドル(1545万円)を手にしました。
その後、前回登板6月25日の「ピッツバーグ・パイレーツ」戦の先発で「15回先発」となり、《先発回数》の出来高、100万ドル(1億300万円)を獲得しました。
そして、6月30日の「ミルウォーキー・ブルワーズ」戦で16回目の先発を務めた事により、開幕からの累積投球回が92回2/3となって規定の90回を超えた為、《投球回》の最初の出来高、25万ドル(2575万円)を獲得しました。
という事で、7月1日の時点では300万ドル(3億900万円)の基本給にプラスして、140万ドル(1億4420万円)の出来高をゲットしている事になり、現時点でトータル440万ドル(4億5320万円)の年俸となっているようです。
次の出来高獲得は?
前田健太投手の次の出来高獲得は、投球回が100回になった時にプラス25万ドル(2575万円)獲得となります。
残り7回1/3なので、次の先発で球数が少なく投球回数を稼げれば獲得となりますね。
ただ、前田投手の平均投球回数は6〜7イニングなので、通常であれば、おそらく次の先発登板の、その次、18回目の先発の時でしょうかね。
このような感じで、今後は大体2回先発する度に25万ドル、5回先発の度に100万ドルまたは150万ドル獲得という感じでしょうかね。
8年間の奴隷契約?
順調に成績を残して、出来高を獲得している前田健太投手ですが、一つ気になるのが出来高の金額が8年契約中固定なのか?という事ですよね。
8年間といえばほぼ10年。
よく「10年ひと昔」とも言われますが、8年後までの物価上昇を加味してもらえない契約だとしたら、やはり一部で言われている「奴隷契約」的な印象も拭えないですね。
契約期間途中で、選手が自ら契約を破棄できる「オプトアウト」という条項は、前田健太投手の契約には含まれていないようですし、これから数年後に、この契約がどう評価されているのか、興味深いですね。
まとめ
前田健太投手は順調にメジャーに対応してチームの信頼を勝ち取ってきている。
現在16回の先発登板を経て、これから数回毎に出来高を獲得していける状況になった。
8年間、金額が固定された契約だとすると、8年後までには、物価上昇率と比べてかなりの割安感が生まれてきそう。
まあ何はともあれ、怪我無く無事にシーズンを過ごし、出来るかぎりの出来高を獲得して、否定的な評価をしていた人達を見返してもらいたいですね。
前田健太投手、今後も活躍を期待しています。
という事で今回は、シーズン開始からおよそ3ヶ月が経過した段階での、ドジャース前田健太投手の出来高契約の状況をチェックしてみました。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。