こんにちはnicoです。
いよいよMLBアメリカメジャーリーグも2022年のシーズン開幕を迎えますね。
現在はレギュラーシーズン開幕を前にスプリングトレーニングを行っている最中です。
スプリングトレーニングとはどの様なものなのか、そして日本人メジャーリーガー達はどの様な場所でトレーニングを行っているのか。
今回はその辺りをチェックしてみたいと思います。
この記事の目次
スプリングトレーニングとは?
MLBの「スプリングトレーニング」とは、日本のプロ野球で言う「春季キャンプ」の事です。
どちらもレギュラーシーズンの開幕前に対外試合(オープン戦)を行いながら、開幕に向けてコンディションを良い状態に持って行く為の準備期間となります。
日本の春季キャンプと違うのは、メジャーリーグ全30球団が15球団づつの2グループ(リーグ)に分かれて、それぞれのグループが二つの地域に集まってキャンプを行なっている事です。
広大なアメリカ大陸に点在している30球団が、オープン戦の試合で相手球団の本拠地へ移動する事は、物資的・金銭的・時間的にとても負担が掛かる事となります。
ですので、それぞれが近くに集まってキャンプを行い、試合の為の移動の負担を減らす事は、とても理に適っていますね。
二つのキャンプ地は何処?
30球団が二つに分かれて集まるキャンプ地は何処かと言うと「フロリダ」と「アリゾナ」の2ヶ所になります。
両地域ともアメリカ大陸の南部で暖かい地域なので、身体を作るにはケガのリスクも低く最適ですね。
其処にそれぞれ集まる15球団は、アメリカンリーグやナショナルリーグの関係無く、球団本拠地の所在地によって振り分けられています。
東海岸寄りに所在する球団はフロリダ、西海岸寄りに所在する球団はアリゾナとなり、内陸部に所在する球団はそれぞれ数を合わせる様に分けられている様です。
そしてそれぞれに命名されたリーグ名ですが、フロリダに集まった球団はフロリダの名産物の名をもじって「グレープフルーツリーグ」と命名されています。
アリゾナに集まった球団は、アリゾナに多く群生するサボテン(カクタス)の名をもじって「カクタスリーグ」と命名されています。
それぞれのリーグに所属するチームは以下の通りとなります。
《グレープフルーツ・リーグ》
ニューヨーク・ヤンキース
ニューヨーク・メッツ
ボストン・レッドソックス
トロント・ブルージェイズ
ヒューストン・アストロズ
マイアミ・マーリンズ
タンパベイ・レイズ
ワシントン・ナショナルズ
ミネソタ・ツインズ
セントルイス・カージナルス
デトロイト・タイガース
フィラデルフィア・フィリーズ
ピッツバーグ・パイレーツ
ボルチモア・オリオールズ
アトランタ・ブレーブス
《カクタス・リーグ》
ロサンゼルス・エンゼルス
ロサンゼルス・ドジャース
シアトル・マリナーズ
サンディエゴ・パドレス
サンフランシスコ・ジャイアンツ
アリゾナ ・ダイヤモンドバックス
コロラド・ロッキーズ
カンザスシティ・ロイヤルズ
オークランド・アスレティックス
テキサス・レンジャーズ
シカゴ ・カブス
シカゴ ・ホワイトソックス
クリーブランド・ガーディアンズ
シンシナティ・レッズ
ミルウォーキー・ブリュワーズ
因みに今シーズンからクリーブランド・インディアンズのチーム名が「クリーブランド・ガーディアンズ」に変更になりました。
日本人選手のキャンプ地はどんな所?
2022年の今シーズン、日本人メジャーリーガーは8人となっています。
前田健太 投手(ミネソタ・ツインズ)
菊池雄星 投手(トロント・ブルージェイズ)
沢村拓一 投手(ボストン・レッドソックス)
筒香嘉智 選手(ピッツバーグ・パイレーツ)
大谷翔平 選手(ロサンゼルス・エンゼルス)
ダルビッシュ有 投手(サンディエゴ・パドレス)
秋山翔吾 選手(シンシナティ・レッズ)
鈴木誠也 選手(シカゴ ・カブス )
彼等はどの様な場所でスプリングトレーニングを行なっているのでしょうか。
リーグ別に見てみましょう。
グレープフルーツリーグの日本人選手
先ずはフロリダのグレープフルーツリーグ所属チームの日本人選手から見てみましょう。
グレープフルーツリーグのキャンプ地は、フロリダ半島の東海岸側と西海岸側のそれぞれ海岸沿いに位置しています。
《前田健太》
前田健太投手の所属するミネソタ・ツインズは、フロリダ半島西岸南部の「ハモンドスタジアム」でキャンプを行なっています。
キャンプ施設全体は「Lee County Sports Cmplex (リー・カウンティ・スポーツコンプレックス)」と呼ばれる施設で、メインとなるハモンドスタジアムの他に、フルサイズの野球場が9面と内野練習用のフィールドが1面備わる広大な施設となっています。
《菊池雄星》
菊池雄星投手の所属するトロント・ブルージェイズは、フロリダ半島西岸北部の「TDボールパーク」でキャンプを行なっています。
因みにこの場所では、現在マイナー契約でメジャー昇格を目指す招待選手として加藤豪将選手もキャンプに参加しています。
こちらの施設は、メイン球場の他に内野練習用のフィールドが1面あるだけの小振りな施設となっています。
《沢村拓一》
沢村拓一投手の所属するボストン・レッドソックスは、フロリダ半島西岸南部の「ジェットブルー・パーク」でキャンプを行なっています。
前田健太投手の所属するミネソタ・ツインズのキャンプ地とは、車で10分程の距離にある施設です。
こちらの施設は、メイン球場の他に6面のフィールドが整備されています。
《筒香嘉智》
筒香嘉智選手の所属するピッツバーグ・パイレーツは、フロリダ半島西岸中部の「レコン・パーク」でキャンプを行なっています。
こちらの施設は、メイン球場の他にフルサイズのフィールドがもう1面在るのみの、小ぶりな施設となっています。
フロリダ半島は、一見すると日本の伊豆半島の様な形をしていてコンパクトに見えますが、西海岸側と東海岸側の一番離れているキャンプ地同士では車移動で4時間近く掛かる程離れています。
流石に広大なアメリカ大陸の一部であり、オープン戦の為の移動の負担を考えて、距離の遠い球団への移動の際はベテラン選手は移動をキャンセルする場合などがあるそうです。
カクタスリーグの日本人選手
続いてカクタスリーグ所属の日本人選手を見てみましょう。
《大谷翔平》
大谷翔平選手の所属するロサンゼルス・エンゼルスは、スカイハーバー国際空港を囲んで点在する各球団のキャンプ地の中では南部に在る「テンピ・ディアブロスタジアム」でキャンプを行なっています。
こちらの施設はメイン球場の他に、フルサイズのフィールドが6面と内野練習用のフィールドが1面備わる広大な施設となっています。
《ダルビッシュ有》
ダルビッシュ有投手が所属するサンディエゴ・パドレスは、カクタスリーグの各球団キャンプ地の中では北西部に在る「ピオリア・スポーツコンプレックス」でキャンプを行なっています。
こちらの施設は、メイン球場の他に、フルサイズのフィールドが12面!そして内野練習用のフィールドが2面設備されている、非常に広大な施設です。
その為、こちらの施設ではシアトル・マリナーズも共同でキャンプを行なっています。
なので現在マリナーズGM特別補佐の役職に就いているイチロー氏も滞在していると思われます。
《秋山翔吾》
秋山翔吾選手が所属するシンシナティ・レッズは、カクタスリーグ各球団のキャンプ地の中で南西部に位置する「グッドイヤー・ボールパーク」でキャンプを行なっています。
こちらの施設はグッドイヤー・コンプレックスと呼ばれる複合施設の一部で、メイン球場の他に、フルサイズのフィールドが12面と内野練習用のフィールドが4面と言う広大な施設となっています。
こちらの広大な施設では、クリーブランド・ガーディアンズも共同でキャンプが行われています。
フロリダと比べて新興キャンプ地であるアリゾナは、その広大な土地を利用して巨大な施設が多いですね。
《鈴木誠也》
最後に今シーズンからメジャーリーガーとなった鈴木誠也選手の所属するシカゴ ・カブス は、カクタスリーグ各球団のキャンプ地の中で南東部に位置する「スローン・パーク」でキャンプを行なっています。
隣接するリバービュー・ベースボールコンプレックスと呼ばれる複合施設には、フルサイズのフィールドが6面と内野練習用のフィールドが1面備えられています。
アリゾナのカクタスリーグでは、新興キャンプ地として施設が新しく建設されており、広大な土地を利用してそれぞれが巨大な施設となっていますが、それらがコンパクトな地域に点在している為、一番離れているキャンプ地同士でも車で1時間以内の距離となっています。
スプリングトレーニング期間中のオープン戦で毎日行われる移動も、選手達の体力的な面や精神的な面のストレスが少なくて済みそうです。
こちらのリーグの方が、色々と効率良くキャンプが行えそうですね。
キャンプ地での宿泊先も規格外
スプリングトレーニング期間中の選手達の宿泊先も規格外の様です。
日本のプロ野球キャンプでは、期間中は選手全員が同じホテルに滞在して、キャンプを行なっています。
しかしメジャーのキャンプでは、ホテル滞在も含めてそれぞれの選手が自由に宿泊先を決めているようです。
多くの高額所得選手達は、キャンプの期間中に周辺の一軒家を借り上げたり、又はキャンプ期間の滞在の為に所有して、家族と共に移動して来て過ごしたりしている様です。
キャンプ中に使用する車も、現地調達のレンタカーも有れば、遠い本宅からわざわざ自家用車をトレーラーに積んで運び込んでくる選手もいる様です。
凄いですね、流石メジャーですね。
まとめ
MLBメジャーリーグの春季キャンプは「スプリング・トレーニング」と呼ばれ、フロリダ州とアリゾナ州の二つの地域に分かれて行われている。
キャンプ期間中、30球団はアメリカンリーグとナショナルリーグの所属関係無く、本拠地の所在地に従ってフロリダとアリゾナ に振り分けられ、オープン戦を行いながら実戦経験を積んでいる。
フロリダ州でキャンプを行っている15球団は「グレープフルーツ・リーグ」と呼ばれている。
アリゾナ州でキャンプを行っている15球団は「カクタス・リーグ」と呼ばれている。
施設の規模は巨大で、特に新興キャンプ地であるアリゾナ州の施設では10面以上のグラウンドが整備されているケースも多くある。
宿泊先も規格外で、ホテル滞在の他にも多くの選手が独自に家を借りたり所有したりして家族と共に過ごしている。
如何でしたでしょうか。
やはりメジャーの選手達は凄いですね。
こう言った豪快な面を見せられているからこそ、マイナー選手達は夢を持って頑張れるんでしょうね。
以上、今回は規格外の規模を誇るアメリカメジャーリーグの春季キャンプ(スプリング・トレーニング)についてチェックしてみました。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。