こんにちはnicoです。
2017年のアメリカMLBメジャーリーグでは「ヒューストン・アストロズ」がワールドシリーズ・チャンピオンに決まりましたね。
これにより、シーズン前半までアストロズに所属していた青木宣親 選手にも「チャンピオンリング」が手渡される事になりそうです。
今回は過去に手にした日本人を含め、チャンピオンリングについてチェックしてみたいと思います。
この記事の目次
猛打のアストロズが優勝
2017年、今シーズンのMLBワールドシリーズは、お互いにレギュラーシーズンで100勝 以上を挙げた、正に今シーズン最強チーム同士の戦いとなりましたね。
そしてその前評判に違わぬ熱戦が展開されて最終戦まで勝負がもつれた結果、打棒に勝る「ヒューストン・アストロズ」が球団史上初のワールドシリーズ・チャンピオンに輝きました。
ポストシーズンの始まった時から、打って打って打ちまくるアストロズ打線は凄かったですからね。
一方、ダルビッシュ有投手、前田健太投手が所属する「ロサンゼルス・ドジャース」の29年ぶり となるワールドシリーズ優勝は残念ながら叶いませんでした。
メジャー最強の左腕「クレイトン・カーショー」投手を軸に強力な投手陣で迎え撃ったドジャースでしたが、アストロズの攻撃力を止める事が出来ませんでした。
中でもカーショー投手と共に先発投手の柱と期待されていたダルビッシュ有投手が、ワールドシリーズ用の「滑るボール」に対応出来ずに2戦続けてノックアウトされたのが痛かったですね。
6年の契約が満了しFAとなったダルビッシュ投手はシリーズ後に「ドジャースに残って再び優勝を目指したい」と話していましたが、果たしてこの結果でドジャースが新規の契約オファーを出すかどうかはちょっと疑問ですね。
優勝チームの選手が手にするチャンピオンリング
毎年メジャーリーグのポストシーズン最後の大一番となる「ワールドシリーズ」で優勝が決定すると、その証として「チャンピオンリング」が製作され選手達に配られるのが恒例ですね。
ワールドシリーズに優勝すると、優勝チームには優勝トロフィーが授与されます。
ただ、トロフィーは優勝チームに対して「一つだけ」贈られる物の為、選手が個人的に所有する事は出来ません。
その為、選手が優勝した事の証として所有出来る記念品としてチャンピオンリングが製作されます。
元々は、アメリカで学業を卒業した際に贈られる「カレッジリング」がスポーツ界にも応用されて発展したものですが、今では様々なスポーツシーンでの優勝や 記録達成時に製作され、必要不可欠なアイテムとなっています。
ただMLB メジャーリーグのチャンピオンリングは、プロバスケットボールリーグのNBA や、アメリカンフットボールリーグのNFL などと違い、MLBの機構やリーグが公式に製作関与する物ではなく、優勝球団が自ら製作する記念品と言う位置付けになっている様です。
チャンピオンリングを手にできる人達
MLBワールドシリーズ優勝のチャンピオンリングの製作に関しては、MLBの機構やリーグの関与が無い為、優勝球団の裁量に任せられる事となるのでデザイン面で特に決まりは無い様です。
ただ過去に製作されたリング達を見ると、前面にダイヤモンドとチームカラーの宝石が散りばめられた中に「チームのロゴマーク」や「WORLD CHAMPION」と言う言葉、「優勝年度」、それぞれ配られる「選手名」など刻まれる内容に関してはほぼ同じと思われます。
そしてそれらは一つ一つ刻まれる名前などが違う為、ハンドメイドで作られている様です。
各選手にとっては、チームロゴと共に自分の名前が刻まれた、それこそ世界に一つだけのリングが配られることになる訳です。
またチャンピオンリングが手渡されるのは、ワールドシリーズの試合に出場した25人のベンチ入り選手だけに留まらず、そのシーズンに一度でもメジャー登録された選手であれば、全ての選手に配られる様です。
ですので、今シーズン7月31日 にトロント・ブルージェイズへトレードで移籍するまで、アストロズに在籍していた青木宣親 選手も、チャンピオンリングを手にする事になると思われます。
更に過去の例では、選手に限らずフルタイムのチームスタッフにまで配られる様で、どこまでのスタッフに配るかの線引きは、その年の優勝チームの判断による様ですが、概ねその総数は150個前後にまでのぼる模様です。
チャンピオンリングを手にした日本人選手
青木宣親選手が今回手にすると思われるチャンピオンリングですが、これまでアメリカMLBのチャンピオンリングを手にした日本人はどれだけいるのでしょうか。
過去にチャンピオンリングを獲得した日本人選手の一覧をリングの画像と共に見てみたいと思います。
(写真はその年に配られたチャンピオンリングの画像です。)
伊良部 秀輝
1998年 ニューヨーク・ヤンキース
伊良部 秀輝
1999年 ニューヨーク・ヤンキース
井口 資仁
高津 臣吾
2005年 シカゴ・ホワイトソックス
田口 壮
2006年 セントルイス・カージナルス
松坂 大輔
岡島 秀樹
2007年 ボストン・レッドソックス
井口 資仁
田口 壮
2008年 フィラデルフィア・フィリーズ
松井 秀喜
2009年 ニューヨーク・ヤンキース
上原 浩治
田澤 純一
2013年 ボストン・レッドソックス
川崎 宗則
2016年 シカゴ・カブス
青木 宣親
2017年 ヒューストン・アストロズ
(これから製作予定でまだ画像無し)
チャンピオンリングを手にした日本人選手は、昨シーズンの川崎宗則選手でちょうど10人、今シーズン青木宣親選手が手にすると11人目となります。
どれもカッコいいです。
それぞれの画像を見ると、リングの「ゴツい存在感」が所有欲を掻き立てますね。
個人的にはこれらの中でも、2006年に田口壮選手が手にしたセントルイス・カージナルスのリングが、デザインや色合い、ゴツさ的に好きですね。
リング獲得は運もある
リングを手にした日本人選手達を見ると、伊良部秀輝選手、田口壮選手、井口資仁選手の様に、所属チームが2回もワールドチャンピオンになり、2個 のチャンピオンリングを手にしている選手もいます。
一方、日本人選手のメジャー挑戦への道を切り開いたパイオニアである「野茂 英雄」氏や、引退後はMLBの殿堂入りが確実視されているレジェンド「イチロー」選手などの名前がありません。
この様に、選手として素晴らしい活躍を収めているにもかかわらず、所属チームとしてワールドチャンピオンに縁が無い選手もいます。
しかしこればかりは選手1人の力だけではどうにもならない事でもあり、チャンピオンリング手に出来るのはある意味「運」によるところも大きいとも言える様ですね。
リング最多数所有の日本人は誰?
日本人選手としては、伊良部秀輝選手、田口壮選手、井口資仁選手の3人が、それぞれ2個のチャンピオンリングを手にしていますが、実はそれ以上の「3個 」のチャンピオンリングを所有している日本人が2人います。
植松 泰良(ブルペン捕手)
小川 波郎(鍼灸トレーナー)
彼らは選手としてではありませんが「サンフランシスコ・ジャイアンツ」にチームスタッフとして所属し、2010年・2012年・2014年と立て続けにチームがワールドチャンピオンとなった事で、彼ら2人も共に3個のチャンピオンリングを手にしました。
2010年
2012年
2014年
出典 worldseriesrings.net
という事で、日本人としては最多のチャンピオンリング所有者は、3個を所有しているこの2人となっている様です。
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まとめ
今シーズン、球団史上初のワールドシリーズ・チャンピオンとなったヒューストン・アストロズに所属していた青木宣親選手は、日本人選手として11人目のMLBチャンピオンリング所有者となる模様。
過去の日本人選手としては、伊良部秀輝・井口資仁・田口壮の3名が、2度のワールドチャンピオンに輝いて2個のチャンピオンリングを所有している。
チャンピオンリングは、優勝チームの選手だけに留まらず、チームスタッフにも配られる。
日本人と言う枠で見ると、選手では無いが、植松泰良(ブルペン捕手)と小川波郎(鍼灸トレーナー)の2名が、サンフランシスコ・ジャイアンツのチームスタッフとして3個のチャンピオンリングを所有しているのが日本人で最多となる。
今シーズン、ヒューストン・アストロズからトロント・ブルージェイズ、そしてニューヨーク・メッツへと移籍し、激動のシーズンを過ごした青木宣親選手。
先日ニューヨーク・メッツから解雇の通達を受けて、来シーズンの所属先が未定となってしまっています。
チャンピオンリングの贈呈は通常、優勝した翌シーズンの優勝チームのホーム開幕戦でセレモニーが行われてそこで選手達に手渡されるのが慣例の様です。
青木宣親選手も本来であればアストロズのホームグラウンドで、アストロズの選手としてセレモニーの中でリングを手に出来れば最高だったのでしょうが、それは叶う事は無さそうです。
一部では、アメリカでのプレーに一区切りをつけて、日本の古巣であるヤクルト・スワローズに復帰との噂も囁かれている様です。
もしそうだとしても、アメリカでプレーしてきた証として、最後にチャンピオンリングを手に出来たのは幸運ですね。
来シーズン、リングをアメリカで受け取るのか、それとも日本で受け取るのかはまだ分かりませんが、まだまだ現役として私達にプレーを見せてもらいたいです。
青木宣親選手、先ずはリング獲得おめでとうございます。
来シーズンの活躍も期待しています。
と言う事で、今回はアストロズの優勝によって、チャンピオンリングを手にすると思われる青木宣親選手と、リングを所有する日本人選手達についてチェックしました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。