2月19日、内容の誤りを一部訂正しました。
こんにちは nicoです。
2016年、2017年と2年続けてアメリカMLBでメジャーリーガー昇格の挑戦を続けていた、元千葉ロッテマリーンズの中後悠平 投手。
そんな中後悠平投手が、2018年シーズンもアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、メジャーリーガー昇格に向けて3年目の挑戦をする事になりました。
今回は、今シーズン中後悠平投手がメジャー昇格を果たすためにライバルとなる選手と、勝ち上がる可能性をチェックしてみたいと思います。
3年目にして最後の挑戦
2015年のプロ野球シーズン終了後に、所属先の千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けた中後悠平投手。
その年の年末に、戦力外通告を受けた選手たちの、その後の模様を綴ったTBSの人気ドキュメンタリー番組「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」の中の一人として取り上げられた事が、メジャーリーグの球団スカウトの目に留まり、翌2016年から予想外のメジャーリーグ挑戦が始まりました。
アメリカMLBには、メジャーリーグと言われる全30球団のそれぞれ下部に、6段階の育成組織が組まれています。
上から順に、トリプルA、ダブルA、シングルAアドバンスト、シングルA、シングルAショートシーズン、ルーキーリーグとなります。
アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ中後悠平投手は、メジャー挑戦1年目の2016年は、先ず最下層のルーキーリーグからスタートすることになりました。
中後悠平投手は、千葉ロッテマリーンズから戦力外通告を受けたとは言え、日本プロ野球でドラフト指名され数年をプロ野球選手として過ごして来た実績がある訳ですから、マイナーリーグの下位層では問題なく安定した成績を残して行くことが出来ました。
ルーキーリーグとシングルAで合計4試合に投げて4イニング無失点 防御率0.00と、挨拶代わりの登板を重ねた後の7月に、シングルAアドバンストの「バイサリア・ローハイド」に昇格。
こちらでも約1ヶ月間安定したピッチングを重ねて、8月にはマイナーリーグ最上位のトリプルA「リノ・エーシズ」に昇格と、面白いくらいにトントン拍子で階段を登って行きました。
更にここから9月上旬のトリプルAのシーズン終了までの1ヶ月間で、13試合に登板して防御率0.00と驚異的な成績を収め、MLB挑戦1年目にしていきなりのメジャー昇格が期待されましたが、40人枠のメジャー契約と言う壁に阻まれて昇格を果たせぬままシーズン終了となってしまいました。
翌年の2017年は、またしてもマイナー契約を結んでのスタートでしたが、この年はいきなりメジャーの春のキャンプ「スプリングトレーニング」に招待選手として参加する事となり、1年目よりもかなりメジャー昇格に近い場所からのスタートとなりました。
ただ、キャンプでメジャー契約を勝ち取ることは出来ず、またもやマイナーリーグでシーズンを迎える事となりました。
そしてこの年は、マイナーリーグの中でも、これから伸び盛りの一番生きの良い選手たちが所属していると言われるダブルAクラスに配属され、中後悠平投手はダイヤモンドバックス傘下の「ジャクソン・ジェネラルズ」で自身のシーズンをスタートすることになりました。
2年目となったこの年は、一時的に不調をきたしたものの、トータル50登板を果たし、シーズン終盤には再びトリプルAに昇格しましたが、またしても契約の壁に阻まれ、メジャー昇格にあと一歩という所でシーズンを終える事となりました。
そして迎えた2018年シーズン。
一時は日本プロ野球への復帰も視野に入れると公言し、実際に阪神タイガースが獲得を検討しているとの噂まで流れました。
しかし最終的に、中後悠平投手は「今年で最後」と決めて、三たびアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結びメジャーリーガーへの挑戦を決意しました。
今年もキャンプの招待選手に
2018年シーズンの中後悠平投手は、昨年と同じくマイナー契約を結んだ上で、2月14日からのバッテリー組のスプリングトレーニングに参加する事となりました。
昨年も経験しているという事で、今年のキャンプは精神的な余裕を持って望めると思いますね。
更に心強いのが、今シーズンオリックス・バファローズからアリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍した平野佳寿投手(33)も一緒に参加するという事です。
なんだかんだ言っても、日本語でちょっとした会話が出来る相手がいるというのは、精神的に楽なのではないかと思いますので、この辺りも良い方向に作用してくれると良いかなと思います。
ただ、平野佳寿選手は40人枠のメジャー契約を結んでいるのに対し、中後悠平投手はあくまでもマイナー契約選手として招待される身と言う、目に見えない立場の違いが有るのはなんともやるせないですね。。
二人とも開幕時のベンチ入り(アクティブロースター)を目指してのキャンプ参加ではありますが、中後悠平投手はその前に、先ずはメジャー契約を結んでいる誰かを追い落として枠を空け、自身がメジャー契約を結んで40人枠のロースターに入らない事には、メジャーデビュー(ベンチ入り)どころの話ではありません。
こう考えると、やはり始めからメジャー契約を結んだ選手と、マイナー契約を結んだ選手の間には、かなりの高い壁がそびえ立っていると言いますか、向こう岸がかなり遠い幅広な川が流れていると言いますか、その様な例えが当てはまるくらいの差がありますね。
メジャー昇格のライバルは4人
中後悠平投手がダイヤモンドバックスで求められている役割は、左の中継ぎからセットアッパー辺りかと思われます。
今シーズン、ダイヤモンドバックスがメジャー契約を結んでいる40人の選手の中で、左投げの中継ぎ投手は3人居ます。
#40 アンドリュー・チェイフィン投手
#30 T.J.マクファーランド投手
#63 ジャレッド・ミラー投手
以上の3投手となります。
昨年のダイヤモンドバックスは、シーズン中のベンチに左の中継ぎ投手を3人入れていました。
ですので、キャンプ中に問題が無ければ、この3人はそのまま開幕ベンチ入りになりそうな気配です。
そんな中、今年のダイヤモンドバックスのキャンプに招待されるマイナー契約選手は11人ですが、左の中継ぎ投手と言うポジションでの招待選手は中後悠平投手とアントニオ・バスタード投手の2人です。
バスタード投手は昨シーズンまでもメジャーで投げている実績者ですが、今シーズンは同じマイナー契約と言うのとで、スタート位置は横並びでだと思われます。
ですので、実質メジャー契約の3人の間に食い込める様な実績を残せれば、開幕メジャーも「全く無い」と言うわけでは無いかもしれません。
ただこの3人のうち、アンドリュー・チェイフィン投手とT.J.マクファーランド投手の2人は、昨シーズンもほぼ1年を通してベンチ入りをしており、安定した実績を携えて今シーズンに望んでいます。
マクファーランド投手に至っては、今シーズン前にフリーエージェントからの再契約を結んでいますので、チームとしてもガッツリ働いてもらう予定でしょう。
そして残るもう1人のジャレッド・ミラー投手は今シーズン、自身にとって初めてのメジャー契約を獲得し今回のキャンプに参加します。
ジャレッド・ミラー投手と言えば、2メートルの長身とアニメ「巨人の星」に出てきそうな極太眉毛が特徴で、2016年から度々、中後悠平投手とマイナーチームでチームメイトとなっており、同じ左投げの中継ぎという事で、「なるへそニュース」でも過去に中後悠平投手のライバルとして取り上げてきました。
下の記事の中でもジャレッド・ミラー投手を取り上げています。
昨年も中後悠平投手と同じく、トリプルAの「リノ・エーシズ」で、マイナーリーガーのままシーズンを終えていたのですが、まさかの展開で今年メジャー契約を獲得していたのには驚きでした。
ただ彼がメジャー契約を獲得したと言うことは、昨シーズンの成績に遜色の無かった中後悠平投手も、メジャー契約まで非常に近い所に居るのかなと期待が持てますね。
ジャレッド・ミラー投手は、メジャーでの実績も未だ無いですし、ベンチの思惑通りの活躍が厳しいと思われた暁には、入れ替えで中後悠平投手にチャンスが巡ってくるかも知れません。
ですので、ポジションが被るライバルはこの4人、その中でも一番競争相手として認識すべきはジャレッド・ミラー投手かな?と言う感じですね。
オープン戦で大谷翔平投手と対決も?
アメリカMLBメジャーリーグの全30球団は、「スプリングトレーニング」と呼ばれる春のキャンプを、15球団づつ「フロリダ」と「アリゾナ」の2ヶ所にそれぞれ別れて行います。
ダイヤモンドバックスは本拠地がアリゾナですから、当然「アリゾナ」でキャンプを行う15球団の中に含まれています。
そして2月23日からはアリゾナでキャンプを行う他の球団とのオープン戦が始まります。
このオープン戦の中で対戦するチームの中には、アメリカでも今年の期待度ナンバーワンにランキングされた大谷翔平投手の所属する「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」も含まれており、3月6日、3月20日、3月24日の3日間で3試合が予定されています。
この試合で、もしかしたらDHとして出場する大谷翔平 選手との対戦が実現されるかもしれません。
そんな場面で大谷翔平選手を上手く抑えることでも出来れば、日本でも話題になりますし、チームの監督からの評価も良い方向に上がるかもしれませんね。
ただ、昨シーズンの中後悠平投手は、オープン戦で3試合に登板した後、3月5日に行われたキャンプからの最初のマイナー行き通告「ファーストカット」の対象者となった4人の投手のうちの1人として名前を挙げられてしまい、ここでメジャーキャンプが終了となってしまいました。
これを今年に当てはめると、3月6日からのエンゼルス戦には、中後悠平投手は投げるチャンスが無くなってしまいます。
しかし、今シーズンは過去2シーズンの経験が活きてくるでしょうから、もっと最後の方まで生き残りを賭けた戦いに残るのではないかと思われます。
今年メジャー昇格の可能性は?
今年、自身3年目にして最後の挑戦としてメジャー昇格に挑む中後悠平投手ですが、果たして今シーズンのメジャー昇格の可能性はどの位なのでしょうか。
正直なところ、キャンプ中にメジャー契約に切り替わる可能性は、誰かメジャー契約選手が長期的な怪我を負わない限り少ないと言えるでしょう。
ただ、今回招待を受けた扱いとしては、開幕ベンチ入りまで行くであろう3人の左の中継ぎの「その次」、4〜5番手としての序列扱いとなっていますから、3人の誰かが不調や怪我の時のバックアップとして、直ぐにベンチに補充出来る40人枠のロースター(=メジャー契約)の立場には、結構早く成れるのではないかと予想しますがどうでしょうか。
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まとめ
2018年シーズン、中後悠平投手は自身にとって3年目にして最後のメジャー挑戦を行う。
今年もマイナー契約からスタートし、2月14日からのメジャーの春のキャンプ「スプリングトレーニング」に招待された。
今年メジャー契約を獲得している「左の中継ぎ投手」は3人のみ。
その内の1人は、昨シーズンまでずっとマイナーでチームメイトだったジャレッド・ミラー投手なので、その差は紙一重で逆転の可能性も少なくなさそう。
3月6日からは大谷翔平投手の所属する「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」とのオープン戦も3試合組まれているので、そこで打者大谷翔平選手との対決が実現して上手く抑えたりしたら、一気に評価が上がりそう。
開幕メジャーが無理だったとしても、今シーズンは過去の2シーズンよりも、かなりメジャーに近い立ち位置にいると思われるので、今シーズンメジャー昇格の可能性はかなり高いと予想。
今シーズンの中後悠平投手は、マイナー最上位のリーグ、トリプルAの「リノ・エーシズ」に所属した状態で「スプリングトレーニング」に招待されています。
その辺りからも、もうメジャーとマイナーの境目辺りにいる感じがします。
シーズン途中からでもメジャー契約を勝ち取れれば、先ずは4万2000ドルの年俸が保証されます。
そうなれば、アメリカに家族を呼び寄せて、念願の「家族水入らず」の生活が実現出来そうです。
現在2歳となる息子の颯斗(りゅうと)君も可愛い盛りでしょうし、また、昨年8月には第二子も誕生したようです。
出来れば二人のお子さんの成長を真近で見守りたいですよね。
中後悠平投手、今年こそ!
頑張って下さい!
なるへそニュースは今シーズンも中後悠平投手を応援し続けます。
という事で、今回は2018年もメジャー昇格に挑む中後悠平投手の、今シーズンのライバルと昇格の可能性についてチェックしてみました。
本日も最後まで読んでいただき有難うございました。