こんにちはnicoです。
昨年、アメリカ・メジャーリーグの「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」とマイナー契約を交わし、メジャーデビューを目前としてシーズンを終えた「中後悠平」投手。
その中後悠平投手の2017年シーズンの動向と、中後悠平投手の肩に掛かる「日本人連続記録」についてもチェックしてみます。
再びマイナー契約でメジャー目指す
2015年のシーズン終了後、所属していた「千葉ロッテマリーンズ」から戦力外となり、その年の年末のテレビ番組「プロ野球戦力外通告〜クビを宣告された男たち」で取り上げられた中後悠平投手。
たまたまそのテレビ放送が目に留まり、アメリカ・メジャーリーグの「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」とのマイナー契約を結ぶこととなりました。
2016年シーズン、メジャーリーグ傘下のマイナーリーグでも最下層の「ルーキーリーグ」からスタートし、トントン拍子で夏にはマイナーリーグ最上位の3A「リノ・エーシズ」まで昇格しました。
出典:Number Web
9月からのメジャーリーグのロースター枠(ベンチ入り枠)拡大、いわゆる「セプテンバー・コールアップ」によって、1年目からのメジャー昇格が期待されましたが、残念ながら見送りとなり、そのままシーズン終了となりました。
そして2017年、一部では日本プロ野球復帰の話なども噂されていましたが、アメリカ現地時間の1月10日、ダイヤモンドバックスと再びマイナー契約を交わし、春のメジャーキャンプ「スプリング・トレーニング」の招待選手として呼ばれる事が分かりました。
The following non-roster players have been invited to #DbacksSpring camp. pic.twitter.com/z4VVYeMP7S
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2017年1月9日
上記は「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」の公式ツイッターのツイートです。
ツイート上部に14人の選手名が記され「これら14名の非ロースター選手をスプリングトレーニングに招待する」とツイートされています。
ちょっと名簿の文字が小さいですけど、Left-handed pitchers(左投げ投手)の欄に「Yuhei Nakaushiro(64)」と書かれています。
背番号は「64」という事ですね。
2月13日からキャンプスタート
今シーズンは、昨シーズンの実績から所属は3Aからのスタートとなると思われます。
メジャー春のキャンプ、いわゆる「スプリング・トレーニング」ですが、ピッチャーとキャッチャーは2月13日から、野手は2月16日からキャンプスタートとなり、2月22日からは早くもオープン戦が始まります。
中後悠平投手は、ピッチャーなので2月13日からキャンプスタートとなり、オープン戦で実績を挙げてメジャー開幕25人のロースター枠入りを目指す事になります。
30人中12人の生き残りを目指す
今年、ダイヤモンドバックスのスプリングトレーニングに参加するピッチャーは、メジャー契約を結んでいる20人と、中後悠平投手も含めてマイナー契約で招待選手として参加する10人の、合計30人となります。
その中から、レギュラーシーズン開幕時にベンチ入りとなる25人のロースターに入れるピッチャーは、チームによって多少の違いはあるでしょうが、おおよそ「先発5人・クローザー1人・セットアッパー1人・リリーバー5人」の合計12人となるようです。
つまり30人の中から12人の生き残りをかけてスプリングトレーニングを戦い抜く事になる訳です。
中後悠平投手は、その12人の中でも、左バッター対策としてのワンポイント的な役割を重点として、セットアッパーとリリーバーの計6人の中に入る事が求められると思われます。
左投げピッチャーは生き残り確率有利
ダイヤモンドバックスのスプリングトレーニング参加ピッチャー30人のうち、左ピッチャーは9人。
その中で先発タイプが3人居ますので、その3人とはライバルにならないと思われますので、同じタイプの左ピッチャーは中後悠平投手を含めて6人居る事になります。
開幕ロースター枠に選ばれるであろう、セットアッパーとリリーバーの計6人の内、最低2人程度は左ピッチャーを用意するでしょうから、生き残りの確率としては3分の1、つまり33%位となるのではないでしょうか。
こう見ると、結構確率が高そうですね。
昨シーズン後半、3Aで13登板連続無失点を記録したピッチングが再び出来れば、開幕ロースター入りの可能性が高くなりそうです。
ただ、中後悠平投手自身は今シーズンに向けてのインタビューで以下の様に答えています。
2016年は2016年で終わり、2017年は2017年で、完全にゼロからのスタートだと自分では思っているので、昨年3Aであれだけ抑えられたのは自信にはなりましたけど、数字や結果はリセットされるわけですからね。
出典:ベースボール チャンネル
その慎重な心構えは、かえって期待が持てますね。
期待が掛かる日本人連続記録
今年2017年シーズン、中後悠平投手のメジャー昇格に期待が掛かりますが、その期待は、中後悠平投手の個人的なものと共に、1995年の野茂英雄投手から始まり、22年間連続して続いている「日本人メジャーデビュー」記録の、23年目の記録継続の期待も掛かっています。
1 | 1995年 | 野茂英雄 |
2 | 1996年 | マック鈴木 |
3 | 1997年 | 長谷川滋利 柏田貴史 伊良部秀輝 |
4 | 1998年 | 吉井理人 |
5 | 1999年 | 木田優夫 大家友和 |
6 | 2000年 | 佐々木主浩 |
7 | 2001年 | イチロー 新庄剛志 |
8 | 2002年 | 野村貴仁 小宮山悟 石井一久 田口壮 |
9 | 2003年 | 松井秀喜 |
10 | 2004年 | 松井稼頭央 大塚晶則 高津臣吾 多田野数人 |
11 | 2005年 | 井口資仁 藪恵壹 中村紀洋 |
12 | 2006年 | 城島健司 斎藤隆 |
13 | 2007年 | 岩村明憲 岡島秀樹 松坂大輔 井川慶 桑田真澄 |
14 | 2008年 | 福留孝介 福盛和男 小林雅英 黒田博樹 薮田安彦 |
15 | 2009年 | 上原浩治 川上憲伸 高橋建 田澤純一 |
16 | 2010年 | 高橋尚成 五十嵐亮太 |
17 | 2011年 | 西岡剛 建山義紀 |
18 | 2012年 | 青木宣親 川崎宗則 ダルビッシュ有 岩隈久志 |
19 | 2013年 | 藤川球児 田中賢介 |
20 | 2014年 | 田中将大 和田毅 |
21 | 2015年 | 村田透 |
22 | 2016年 | 前田健太 |
23 | 2017年 | 中後悠平? |
24 | 2018年 | 大谷翔平? |
連続記録の継続21年目となる2015年に、一度途切れる危機がありましたが、読売ジャイアンツを戦力外となり、メジャーに挑戦していた「村田透」投手が「クリーブランド・インディアンズ」から、たった1試合だけのメジャーデビューを果たし、記録が継続となりました。
そして2017年もメジャーデビューに挑戦をする日本人は「中後悠平」投手1人のみとなっていますので、この記録が途絶えるかどうかは、中後悠平投手の肩に掛かっていると言えます。
因みに来年2018年は、北海道日本ハム・ファイターズ「大谷翔平」投手のメジャー挑戦が噂されているので、今年を乗り切れば24年連続記録までは安泰になりそうです。
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まとめ
中後悠平投手は、2017年もアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を交わし、メジャー春のキャンプ「スプリング・トレーニング」の招待選手となった。
12人の開幕ロースター入り投手を目指す、スプリングトレーニング参加投手30人の内、左投げは9人と人数が少なく、有利な確率となっている。
中後悠平投手が今年メジャーデビューを果たすと、1995年の野茂英雄投手から続く「日本人メジャーデビュー」の連続記録が、23年に伸ばす事が出来る。
たとえ開幕時にメジャーデビュー出来なかったとしても、シーズン中の入れ替えもある訳ですから、確率は更に高くなりそうです。
メジャーデビューとなれば、メジャー最低保障額となる50万ドル(約5700万円)を手に入れる事ができます。
そうなれば、奥様の光(ひかる)さんと、一人息子の颯人(りゅうと)君の2人をアメリカに呼んで、家族一緒に暮らす事が出来ますね。
是非とも、中後悠平投手にはメジャーデビューを果たしてもらって、日本プロ野球戦力外からの「アメリカン・ドリーム」を掴んでもらいたいものです。
期待しています!
という事で今回は、2017年もダイヤモンドバックスとマイナー契約を交わし、メジャーデビューを目指す事になった「中後悠平」投手についてチェックしてみました。
本日も最後まで呼んで頂き有難うございました。