こんにちはnicoです。
3年目の挑戦で、メジャー昇格を目指している、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの中後悠平 投手。
そんな中後悠平投手が、2月23日からのオープン戦に先立って、2月21日 に行われたアリゾナ州立大学の野球チームとの親善試合に登板しました。
今回はその内容とその印象についてチェックしたいと思います。
中後悠平投手は2番手で登板
2月21日 、スプリングトレーニング期間中のメジャー30球団の先陣を切って、中後悠平投手の所属する「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」が、キャンプ地であるアリゾナ州の地元大学「アリゾナ州立大学」の野球チーム「アリゾナ州立サンデビルズ」と7回制の親善試合を行いました。
The first #DbacksSpring game of the year is almost here!@ASU_Baseball visits @SaltRiverFields as part of the yearly Collegiate Series to kick things off tomorrow: https://t.co/9eW8oAz55u pic.twitter.com/yMQRt5c1La
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) February 21, 2018
この日は、大学チームとの親善試合という事で、ダイヤモンドバックス側のピッチャーは全てマイナー契約選手が、それぞれ1イニングづつ投げる予定となっていたようです。
後攻のダイヤモンドバックスは、初回のマウンドにはテイラー・クラーク投手がマウンドに上がりました。
テイラー・クラーク投手と言えば、昨シーズンの夏まで中後悠平投手のチームメイトとして、ダイヤモンドバックス傘下の2Aチーム「ジャクソン・ジェネラルズ」でプレーをしていた24歳の投手で、現在ダイヤモンドバックス傘下の選手の中でプロスペクト(有望選手)リストの第3位 に位置付けられている投手です。
クラーク投手は期待に応え、1回表を打者3人で抑えてチェンジとし、次の投手に引き継ぎました。
1回裏のダイヤモンドバックスの攻撃は、ヒット3本に盗塁を絡めて2点を先制し、攻撃を終えました。
そして2-0 とダイヤモンドバックスのリードで迎えた2回表、ダイヤモンドバックスの2番手投手として、中後悠平 投手がマウンドに上がりました。
いきなり連打を食らう
2番手としてマウンドに上がった中後悠平投手。
先ず4番の右打者、サードのテイラー・レーン選手に1ボールからの2球目をライト前に運ばれてノーアウト1塁 に。
次の5番の右打者、キャッチャーのルイス・レイセンリング選手には1ストライクからの2球目をレフト前に運ばれてノーアウト1、2塁 。
続く6番の左打者、ショートのザック・ホグエイソン選手にもフルカウントからレフト前に運ばれてノーアウト満塁のピンチに。
中後悠平投手、連打を打たれてアウトが取れません。
次の7番の右打者、レフトのスコット・メイハン選手には2ストライクと追い込みましたが、3球目を同じくレフト前に運ばれ、シングルヒット4連打で1点を失い 、未だノーアウト満塁 のピンチが続きます。
続く8番の左打者、センターのハンター・ジャンプ選手をフルカウントからショートゴロに打ち取りキャッチャーへの送球でホームをフォースアウトにし、1アウト としましたが、未だ満塁とピンチです。
次の9番の右打者、ピンチヒッターのマイルス・デンソン選手には、フルカウントまで追い込みましたが、結果的にフォアボールを与えてしまい、押し出しとして2失点目 を与えてしまいました。
2-2 の同点となり、依然1アウト満塁 のピンチの状態で、ベンチからコーチが出て来て投手交代となり、中後悠平投手はここでマウンドを降りることになってしまいました。
その後、マウンドを引き継いだアンドゥリー・アセベド投手が2者連続で打ち取ってようやく3アウトチェンジ となりました。
その後、ダイヤモンドバックスは7回までに4点を加え、相手のサンデビルズを0点に抑えて6-2 のスコアで、この試合、ダイヤモンドバックスが勝利しました。
そして、この日の中後悠平投手の投球内容は、1/3イニングを2失点 1四球 防御率54.00 と言うものでした。
この日のダイヤモンドバックスの投手陣の中でただ1人、相手に点を与えてしまい、しかも1アウトしか取れずに最後はフォアボールを与えると言う、自滅の様な形でマウンドを降りる事になってしまった中後悠平投手、散々な内容でしたね。
首脳陣の評価は?
今回の登板内容は、首脳陣にはどの様な評価を持たれたのでしょうか。
まだ打者相手の投球に慣れていない状態での登板でしたが、大学生相手に4連打されて最後はフォアボールを出し、1アウトしか取れずにKOに近い形でマウンドを降りたと言うのは、やはり、あまり良い印象は持たれないでしょう。
特に最後の打者にフォアボールを与えての降板というのは、昨シーズンに出された課題である「ストレートの制球力」が改善されていない印象を持たれた可能性もありますね。
ただ、中後悠平投手はスプリングトレーニング開始からこの日まで、打者を相手に投げる「フリー打撃登板」無しの状態で今回の試合に臨んだとの事です。
オフシーズンの間は、日本では単独に近い形でのトレーニングを行っていたでしょうから、中後悠平投手曰く「打者相手に投げるのは、昨シーズン(3Aのリノ・エーシズで最後の登板をした)9月以来だったので、違和感があった」との言葉は正直なところでしょうね。
首脳陣も、この試合に関してはその辺りの事情も汲んで見てくれているでしょうから、今回のことはあまり気にせずに、次からの登板に集中して行けば問題ないかと思いますね。
ただ、2017年シーズンのスプリングトレーニングでは、2月25日 のオープン戦初登板で1イニングを三者凡退。
3月1日 の2回目の登板では連続フォアボールの後にシングルヒットを打たれて1失点 。
3月4日 の3回目の登板では2奪三振を奪っての三者凡退と、合計3回 の登板をまずまずの内容で抑えたにもかかわらず、翌日の3月5日 にいきなりマイナー行きを通告された経緯があります。
この辺り、中後悠平投手本人の成績とは別に、チーム事情も絡んでのマイナー行きとも言われましたが、結局この後に一度もメジャー昇格のチャンスらしいチャンスを掴めないままシーズンが終了してしまいました。
ですので、今シーズンのスプリングトレーニングでは、現在、折角メジャー枠が一つ空いた状態になっているのですから、このチャンスを是非モノにする為にも、これからのオープン戦での登板には、制球に細心の注意を払って、後悔の無い投球をしてもらいたいです。
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昨シーズンの経験を糧に
その辺り、昨シーズンのマイナーリーグで5月頃のスランプを乗り越えて、最終的に50登板 を果たした中後悠平投手ですから、今回の登板の修正点もしっかりと把握して、次の登板にはその辺りを改善して来ることが出来るでしょう。
泣いても笑っても「メジャー挑戦は今シーズンが最後」と、自ら公言している中後悠平投手。
これまでの2年間で成長させて来たピッチングの集大成を、これからのオープン戦で見せてもらいたいです。
中後悠平投手、頑張ってきてください。
期待しています。
という事で、今回はアリゾナ州立大学との親善試合に登板した中後悠平投手の投球内容についてチェックしました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。