こんにちはnicoです。
2017年シーズンも、MLB アメリカ・メジャーリーグ「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」とマイナー契約を交わし、2Aリーグ「ジャクソン・ジェネラルズ」で登板を重ね、3Aに昇格した中後悠平投手。
所属する3A「リノ・エーシズ」は地区優勝を果たしてポストシーズンに進出となり、中後悠平投手もポストシーズン初登板となりました。
今回はその内容と結果についてチェックしてみたいと思います。
2回の登板で3Aレギュラーシーズン終了
中後悠平投手が9月1日に3Aに昇格してから、僅か2試合登板しただけで今年のレギュラーシーズンが終了してしまいました。
約1年ぶりに復帰した3Aチーム「リノ・エーシズ」の雰囲気に慣れる間も無く、レギュラーシーズンが終わってしまった中後悠平投手ですが、チームは地区優勝を決めており、すぐにポストシーズンとなる「パシフィック・カンファレンス優勝決定戦」の5回戦の試合が9月6日から始まりました。
対戦相手は「パシフィック・カンファレンス北地区優勝」の「リノ・エーシズ」に対し、「パシフィック・カンファレンス南地区優勝」を果たした「エルパソ・チフアフアス」となります。
ここで3勝すれば「パシフィック・カンファレンス優勝」となり、その先は「アメリカン・カンファレンス優勝」チームと対戦する「パシフィック・コーストリーグ優勝決定戦」に臨むことになります。
レギュラーシーズン終了間際となる中後悠平投手の今回の昇格は、言わばこのポストシーズンの為の戦力補強と言う意味合いが強かったと思われますので、ここで活躍してチームの勝利に貢献し、来シーズンのメジャーリーグ再挑戦の可能性を高めてもらいたいところです。
連敗で後がない3戦目に登板
9月6日から始まった、3勝で勝ち抜けのポストシーズンですが、中後悠平投手の所属する「リノ・エーシズ」は「エルパソ・チフアフアス」に連敗を喫し、後がない状態で第3戦目を迎える事となりました。
エーシズの先発は、今年メジャーデビューを果たしたアンソニー・バンダ投手。
Have a day, Anthony Banda! Elimination game? Not a problem for the D-backs number one prospect. pic.twitter.com/ArxVwZqWwL
— Reno Aces (@Aces) 2017年9月9日
メジャーデビューを果たしたと言うことは、彼は「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」の40人枠のメジャー契約選手の1人と言うことで、声が掛かれば直ぐにメジャーリーグで登板可能な立場です。
※実際にこのゲームの後、メジャーチームのダイヤモンドバックスから呼ばれてメジャーに再昇格しベンチ入りとなっています。
一方、中後悠平投手はマイナー契約選手と言うことで、ダイヤモンドバックスで40人しか居ないメジャー契約を結ばないと、メジャーデビューが実現しません。
この日、同じチームメイトとして共に戦う仲間の2人ですが、立場の差はとても大きいモノとなっている訳ですね。
そしてその先発を務めたアンソニー・バンダ投手ですが、流石にメジャーデビューを果たした投手なだけあって安定した投球で、6回終了時点までで3被安打 2失点 8奪三振に抑え、試合は4-2でエーシズがリードを保ったまま7回を迎えました。
7回裏のチフアフアスの攻撃に対し、6回でマウンドを降りたアンソニー・バンダ投手に変わってマウンドに上がったのが中後悠平投手でした。
得点をリードした試合の勝利を確実にして行く為の、中継ぎリリーフの1番手と言うことは、かなり期待されての起用だと思いますね。
1アウトしか取れず降板
そんな期待を込めてマウンドに送られた中後悠平投手。
先ず迎えた5番の右打者、サードのクリスチャン・ビラヌエバ選手をレフトフライに打ち取り1アウト。
次の6番の右打者、ファーストのディエゴ・ゴリス選手にレフト前ヒットを打たれ1アウト1塁。
「忍」さんのtweetより、レフトフライとレフト前ヒットの映像。
#9/8/2017❶#中後悠平 #Renoaces @ #ElPasochihuahuas (SD)
今シーズン最後の登場です。
本当に大変だったと思います。
大きな怪我もなく2月から本当に本当にお疲れ様でした✨
2018年の2月にまた#Scottsdaleで応援したい📣 pic.twitter.com/D72OW7nFqT— 忍 (@shinobu_kb) 2017年9月10日
続く7番の右打者、セカンドのダスティ・コールマン選手をフォアボールで歩かせてしまい1アウト1、2塁のピンチに。
とここでベンチが動きピッチャー交代となり、中後悠平投手は僅か12球を投げて、1アウトしか取れていない状況で降板となってしまいました。
もう後がなく負けられない試合と言うことで、首脳陣も中後悠平投手に見切りを付け、早めの継投策を講じたのでしょうね。
しかしこの交代が裏目に出て、中後悠平投手から代わった次の投手が2塁打を打たれ、2点を取られて4-4の同点とされてしまいました。
この後再び投手交代を行い、これ以上の失点は免れることが出来ましたが、この2失点は中後悠平投手が塁に出したランナーが生還したと言うことで、中後悠平投手の自責点となってしまいました。
と言うことで、この日の中後悠平投手の投球内容は1/3イニング 1被安打 1四球 自責点2 防御率54.0と言うとんでもない数字となってしまいました。
チームは逆点負けで今シーズン終戦
4-4と同点に追いつかれたエーシズは、次の回にも失点し、最終回の追い上げも届かず、結局6-7で逆転負けを喫し、ポストシーズン3連敗で敗退が決まってしまいました。
What a season it was for the Pacific Northern Division Champs.#Aces fall, 7-6, in game three of the best-of-five series. pic.twitter.com/Sz8eaySLe4
— Reno Aces (@Aces) 2017年9月9日
「エルパソ・チフアフアス」とは、今年のレギュラーシーズンで15回対戦していて7勝8敗と負け越しているとは言え、ほぼ5分の対戦成績でしたので、まさか3連敗を喫するとは思いませんでしたね。
この辺りか短期決戦の流れの怖さと言って良いのでしょうか。
最終的に今シーズンの「リノ・エーシズ」は「パシフィック・コーストリーグ」の「パシフィック・カンファレンス北地区優勝」と言う成績で今シーズンを終了する事となりました。
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今後の中後悠平投手は?
「リノ・エーシズ」の終戦により、マイナー契約のままポストシーズンを戦い終えた中後悠平投手も、この日で今シーズンの選手契約が終了となりフリーの身となりました。
これで今年のアメリカでの戦いは終了となりましたので、恐らく近い内にアメリカでの単身生活を終えて日本に帰国するものと思われます。
日本に帰国して、奥様の光さんと一人息子の颯人くんとの、3人での久し振りとなる家族水入らずの生活を送る事が出来ますね。
今後は日本でトレーニングを重ねて、来シーズン再びアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの契約を目指すものと思われますが、現在28歳と言う年齢から考えて、余程メジャーへの期待値が高くないと契約も段々と難しくなって来るのかも知れませんね。
後は日本のプロ野球チームで、中後悠平投手のこの2年間のアメリカでの奮闘を評価して獲得を表明する球団が現れるかも知れません。
ここまで来たら、来シーズン再びアメリカでメジャーに挑戦して、その目標を実現してもらいたいのが一番ですが、それ以外の道を進む事になるとしても、来シーズンも現役選手として「和製ビッグユニット(ランディ・ジョンソン)」と言われるそのピッチングを見せて貰いたいものです。
中後悠平投手、先ずは今シーズンお疲れ様でした。
そして来シーズンも活躍を期待しています、これからも頑張ってください。
と言う事で、今回は3Aのポストシーズンに初登板を果たしながらも今シーズンの戦いを終了した中後悠平投手についてチェックしました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。
コメント
いつも拝見させて頂いております。
本日中後、日本に帰国したそうです。
ほんの少しの希望をもって、セプテンバーコールアップあるんじゃないかと願っていたのですが、
現実はそんなに甘くないようですね。
これまで中後の動向のおまとめ、お疲れ様でした。
非常に分かりやすく、当方としては有難かったです。
また、機会があれば岩隈のことも気にかけてほしいかと存じますm(_ _)m
大谷がメジャー挑戦になるそうなので、そちらも気になりますが。
有難う御座いました。
とたけけ様、いつもコメント有難うございます。
とたけけ様から頂くコメントも含めて、皆様に読んで頂けていると感じる喜びが次の記事のモチベーションになっています。
中後悠平投手、今年のスプリングキャンプの時点ではシーズン中のメジャーデビューの確率も高かったと思います。
ただその後のダイヤモンドバックスによる左の中継ぎ投手の補強に成功した事が、逆に中後悠平投手にとってはメジャーデビューを遠ざけてしまった要因になってしまったのかもしれませんね。
オファーを出すチーム側次第でしょうが、来シーズンもう一度メジャーデビューを目指して挑戦して貰いたいですね。