一部、時差計算の間違いを訂正しました。
こんにちはnicoです。
MLB アメリカ・メジャーリーグ「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」とマイナー契約を交わし、傘下の2Aチーム「ジャクソン・ジェネラルズ」に所属して、今シーズンのメジャー昇格を目指していた中後悠平投手。
そんな中後悠平投手が、9月1日付けで電撃的に3Aの「リノ・エーシズ」に昇格となりました。
また昇格異動したその日に、即初登板となった様です。
今回はその内容と結果についてチェックしてみたいと思います。
シーズン残り4試合での昇格
3Aリーグ、2Aリーグ、共に今年のレギュラーシーズンは9月4日で終了となります。
試合数にして残り4試合となった9月1日、突如として中後悠平投手が3Aへ昇格となりました。
いや〜、シーズンの残り試合数から考えて、昇格というかマイナー間のチーム異動はもう無いかな〜?なんて考えていましたから驚きましたね。
そして、この日チームに合流して即初登板したって言いますから、これまた驚きです。
まあ、アメリカではこの様な事は日常茶飯事なんでしょうけどね。
実は今回昇格して合流した3A「リノ・エーシズ」は、昨シーズンも8月からシーズン終了までの約1ヶ月間在籍していたチームです。
なので「昇格した」と言うよりは「戻ってきた」と言う感覚の方が強いのでは無いでしょうか。
半日かけてアメリカ大陸を横断移動
それにしても、前日まで2Aの「ジャクソン・ジェネラルズ」の一員として、対戦相手の「テネシー・スモーキーズ」の本拠地「スモーキーズ・スタジアム」に移動して参戦していた中後悠平投手。
昇格の声がかかり、急遽3A「リノ・エーシズ」のホームゲームが行われている、エーシズの本拠地「エーシズ・ボールパーク(グレーター・ネバダ・フィールド)」まで移動するにはどの位の距離を移動する事になるのでしょうか。
移動距離として約2300マイル(約3700km)以上の移動となります。
流石に車での移動は厳しいでしょうから、飛行機を利用しての移動を想定して調べて見ました。
「ジャクソン・ジェネラルズ」が公式twitterで中後悠平投手の3Aへの昇格をツイートしたのが、アメリカ現地時間の9月1日18時12分でした。
ROSTER MOVES (1/2): RHP Andury Acevedo, LHP Yuhei Nakaushiro promoted to Triple-A Reno @Aces!
— Jackson Generals (@jacksongenerals) 2017年9月1日
と言う事は、中後悠平投手への通達も早くても前日の試合終了後の夜あたりだったのでは無いかと思われます。
そうなると中後悠平投手は、8月31日の「テネシー・スモーキーズ」とのビジターゲーム初戦にはテネシー州ノックスビルに滞在していたと推測されます。
この日の試合終了が夜の23時11分でしたので、「リノ」への移動は9月1日の早朝だったのではないかと思われます。
滞在していたと思われる「スモーキーズ・スタジアム」近郊から一番近い空港は、車で30分ほどの距離にある「マクギー・タイソン空港」となります。
そして移動先の目的地「エーシズ・ボールパーク(グレーター・ネバダ・フィールド)」に一番近い空港は、車で15分ほどの距離の「リノ・タホ国際空港」となります。
当日移動で、夜7時からのゲームに出場した訳ですから、到着後の時間的な余裕なども考えて朝一番の移動だったのではないかと思われます。
そう言った条件で調べてみると、一つの例として次の様な移動スケジュールが想像されます。
6:39 「マクギー・タイソン空港」
↓ (飛行時間2時間26分 – アメリカン航空)
8:05 「ダラス・フォートワース国際空港」
ーー 乗り継ぎ待ち時間1時間10分 ーー
9:15 「ダラス・フォートワース国際空港」
↓(飛行時間3時間35分 – アメリカン航空)
10:50「リノ・タホ国際空港」
12時頃までには現地スタジアムに到着
ここで上記のスケジュールを見ると、飛行時間と待ち時間の合計が7時間11分なのに対して、6:39に最初の空港を出発して10:50に現地空港に到着と、時刻が4時間11分しか経過していないのは不思議な感じがしますね。
お分かりの通り、アメリカ国内でも東海岸から西海岸にかけて時差があります。
テネシー州ノックスビルとリノでは3時間の時差がありますので、こんな移動が可能になる訳ですね。
それにしても結構タフな移動ですね。
チーム合流当日に即初登板
この様に、9月1日の午前中にチーム間を移動したと思われる中後悠平投手ですが、何とその日の夜7時から開始された「アルバカーキ・アイソトープス」とのホーム4連戦の初戦に即初登板を果たしました。
7-4と、エーシズが3点をリードした状況の7回表のアイソトープスの攻撃に対して、エーシズの2番手として中後悠平投手が、今シーズン3Aとして初、シーズン通算として49度目のマウンドに上がりました。
Yuhei Nakaushiro makes his 2017 Aces debut with a quick seventh inning.
Aces holding on to a three-run lead. pic.twitter.com/0V1rglSJv4
— Reno Aces (@Aces) 2017年9月2日
先ず迎えた8番の右打者、ピッチャーのネルソン・ゴンザレス投手をサードゴロに打ち取り1アウト。
次の9番の右打者、ショートのダニエル・カストロ選手を同じくサードゴロに打ち取り2アウト。
続く1番の左打者、センターのライメル・テイピア選手を空振り三振に仕留めて3アウトチェンジ。
早朝からのチーム間移動、合流後に即初登板にもかかわらず素晴らしい投球内容ですね。
7回の好投で、中後悠平投手はそのまま8回表のマウンドにも上がりました。
先ず迎えた2番の右打者、ライトのノエル・クエバス選手にキャッチャー前のバントヒットを決められ、更にキャッチャーの送球エラーによりセカンドまで進塁されてノーアウト2塁といきなりピンチに。
この選手、バントヒットを狙うくらいですから結構足が速いんですね。
次の3番の左打者、ファーストのジョーダン・パターソン選手をライトフライに打ち取り1アウト。
しかしセカンドランナーにタッチアップでサードに進塁されて1アウト3塁。
続く4番の右打者、レフトのロセール・ヘレラ選手にセンター前ヒットを打たれてしまい、1点を失って1アウト1塁。
続く5番の右打者、サードのデリック・ギブソン選手をサードゴロに打ち取りましたが、サードの送球エラーによりセーフとなり、また1塁走者にはサードまで進塁されて1アウト1、3塁と更にピンチに。
ここで次の6番の左打者、キャッチャーのアンソニー・ベンブーン選手にライト前ヒットを打たれてしまい、2点目を失って1アウト1、2塁と未だピンチ。
しかし次の7番の右打者、セカンドのラファエル・イノア選手をショートゴロに打ち取り、セカンドからファーストへと送球されてダブルプレーとなって3アウトチェンジとなりました。
中後悠平投手はこの回でマウンドを降りましたので、この日の投球内容は2イニング 2被安打 2失点 1奪三振 自責点1 防御率4.50と言うものでした。
この試合2失点をしましたが、2失点目は本来であればその前にダブルプレーで3アウトとなる所を、守備のエラーでその機会を失った後での失点と言うことで、自責点とはならなかった様です。
久々にバッターボックスにも立つ
この日はDH制が採用されていなかった為、7回裏には、中後悠平投手に打順がまわり、久々に打者としてバッターボックスにも立ちました。
「忍」さんのtweetより、中後悠平投手のバッティングの映像。
9/1/2017 昇格した日に打って投げた!#中後悠平 #打席 😂😂😂#AlbuquerqueIsotopes@#RenoAces
私の記憶では今年2回目の打席ですよね?!
小走り笑顔でダグアウトに帰っていった笑
アナウンサー笑ってた! pic.twitter.com/QfJV2qJ9et— 忍 (@shinobu_kb) 2017年9月2日
左打ちの中後悠平投手ですが、次の回の投球も考えてアッサリとアウトになったのかと思いきや、打つ気満々で、ファウルで粘ってフルカウントまで行きましたが、最後は残念ながら見逃し三振となってしまいました。
しかし、異動日当日に2イニングピッチングに加えて、バッターボックスにも立つなど「投げて打って」と忙しい日でしたね。
チームはプレーオフ進出決定
中後悠平投手が2失点でマウンドを降りた後、エーシズも2点を加え、最終的に9-6でチームは勝利しました。
中後悠平投手はこの日、3点差以内の状況での登板ということで、3A初登板にして初ホールドも獲得しました。
そしてこの前日の8月31日には「リノ・エーシズ」は所属するPCLパシフィック・コーストリーグのパシフィック・カンファレンス北地区の優勝を決めています。
Your Reno Aces are the Pacific Northern Division Champions!! pic.twitter.com/j0UAOp2Cqp
— Reno Aces (@Aces) 2017年9月1日
About last night… 🍻🚿 pic.twitter.com/KSkf7pEcU0
— Reno Aces (@Aces) 2017年9月1日
9月4日のレギュラーシーズン終了後、9月6日〜10日にパシフィック・カンファレンス優勝決定戦を戦い、そこで勝ち進めばリーグ優勝決定戦に進出となります。
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今回の昇格の意味は?
今回、中後悠平投手がレギュラーシーズン終了間際に3Aに昇格した意味は何でしょうか。
希望的観測としては「セプテンバー・コールアップ」によるメジャー昇格への布石と思いたい所です。
しかしメジャー昇格には、先ずマイナー契約をメジャー契約に結び直さなければなりません。
しかし、現在アリゾナ・ダイヤモンドバックスは「60日のDL(故障者リスト)」入りをしている3選手を除いても40人の枠いっぱいのメジャー契約選手が居ます。
その中で9月1日にダイヤモンドバックスは、メジャー契約のルビー・デラロサ投手を解雇して、リノ・エーシズのクリストファー・ネグロン外野手とメジャー契約を交わしたとツイートしています。
To make room on the 40-man roster, the #Dbacks have released Rubby De La Rosa.
— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) 2017年9月1日
中後悠平投手がメジャー昇格する為には、更にメジャー契約を結んでいる選手の1人を解雇して枠を空けなければなりません。
中々難しい条件です。
となると、今回3Aに呼ばれた理由は、リノ・エーシズがレギュラーシーズン後に進出する、ポストシーズンの為の補強という意味合いが強いのではないかと想像されます。
ただ今回の突然の3A昇格の様に、予想を超えた事態が起こらないとは限りません。
この後も、残り少ない今シーズンのメジャー昇格のチャンスを注視していきたいと思います。
中後悠平投手、頑張ってください。
と言うことで、今回は9月に入って電撃的に3A昇格を果たした中後悠平投手についてチェックしました。
本日も最後まで読んで頂き有難うございました。