こんにちはnicoです。
アメリカ・メジャーリーグMLBの「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」とマイナー契約し、現在1Aアドバンスクラスの傘下チーム「バイセリア・ロウハイド」に所属してプレイを続けている、元千葉ロッテ・マリーンズの「中後悠平(Yuhei Nakaushiro)」投手。
現在の状況はどうなっているのでしょうか。
また、果たして今シーズン中にメジャー昇格までこぎ着けることが出来るのでしょうか。
今回はそのあたりをチェックしてみたいと思います。
1Aアドバンスに順応中
今年、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を交わしてアメリカに渡った中後悠平投手。
ビザ取得の遅れで、招待されていたメジャーのスプリングキャンプに参加できず、結局ルーキーリーグからのスタートとなりました。
ルーキーリーグのシーズンは6月からスタートということで、日米の野球シーズンがスタートしたにも関わらず、中々その後の状況を耳にする事が出来ませんでしたね。
そしてやっと6月22日に、当時所属していた「アリゾナリーグ・ダイヤモンドバックス」から初のアメリカマイナー公式戦デビューを果たし、1回を3奪三振と言う完璧な内容を収めました。
つい先月の事なのに、もう随分前の事のような気がしますね。
その1登板を持って、ダイヤモンドバックス傘下チームのシングルA「ケーン・カントリー・クーガーズ」に昇格しました。
クーガーズでは、3試合で3イニングに登板し、全て0点に抑えて、7月1日に現在所属するシングルAアドバンスのチーム「バイセリア・ロウハイド」に昇格しました。
ロウハイドでの初登板は7月2日、1回1/3を見事に抑えました。
しかし次の7月4日の登板で、アメリカ・マイナー公式戦で初めて失点し、結果的に1回を2失点という結果となりました。
その後、1回だけ間が空きましたがほぼ2〜3日に1回の割合で、大体1試合に1イニングの中継ぎ登板を繰り返しています。
日本時間の7月27日現在、シングルAアドバンスに昇格してから11試合で12回1/3を投げていますが、7月の上旬には2失点1回、1失点2回となっていて「ここで少し壁にぶち当たったかな?」とも思われましたが、7月14日以降は、7月26日までの直近の5登板は全て0点に抑えており、中継ぎとしてキッチリ仕事をしている様です。
次の昇格はいつ?
バイセリア・ロウハイドは明日以降も7月中 毎日試合があるようです。
私の予想としては、ここまで順調な成績を上げているので、7月中に残り5試合の内、あと2〜3回くらい登板し、問題ない内容で終われれば、8月に次の昇格もあるのではないかと考えています。
次の昇格となると、いきなりメジャーは無いでしょうから、2Aの「モバイル・ベイベアーズ」に確実にワンステップ昇格か、3Aの「リノ・エーシズ」に飛び級昇格か、のどちらかになると思われます。
私の予想としては、多分2Aの「モバイル・ベイベアーズ」に昇格ではないかと考えています。
実は、アメリカのマイナーリーグでは、1Aから2Aの間が「最もレベルの開きが大きい」と言われています。
また、その上の3Aは、階層的にはメジャーのすぐ下ではありますが、実はメジャー選手のリハビリの場であったり、メジャーに残れなかったベテランが所属して出場したりしています。
それに引き換え、2Aはこれからメジャーを背負って立つ伸び盛りのスター候補生がひしめくクラスであり、一番成長著しい時期を過ごしている若手が競い合う場所となっている様で、一説ではマイナーリーグの中で2Aが最もレベルが高いとも言われている様です。
なので「2Aからいきなりメジャーに昇格」というパターンも結構見られるようです。
中後悠平投手も、27歳と言う年齢から「育てる」と言うよりは「即戦力」に近い内容を期待されていると思われます。
この後、2Aに昇格して、バリバリの伸び盛りの選手を抑えて、通用する事が証明できれば、その後の昇格に向けての大きな判断材料とされるのではないかと思われます。
現在、1Aアドバンスでの中後悠平投手の成績を分析すると、対右バッターの防御率が5.40なのに対して、対左バッターの防御率が0と、極端な成績の差となっています。
この成績を見ると、今後は1イニングの中継ぎの他、対左バッターのワンポイント・リリーフとしての起用も増えていくかもしれませし、そこがメジャー昇格へのキーとなりそうですね。
今シーズンメジャーに昇格できる?
では、その先の大きな目標「メジャー昇格」は、今シーズン中に可能でしょうか。
予想通り8月に2A以上に昇格したとして、8月中に順調な成績を残していければ、9月以降にメジャー昇格があるかも知れませんね。
メジャーは通常アクティブロースター(ベンチ入り)は25名となっています。
しかしマイナーリーグが終了する8月末以降、40人までアクティブロースターの枠が広がる「セプテンバー・コールアップ」と呼ばれる制度があります。
各球団は、9月に枠が広がった時点で、成績上位のチームは、その後の戦いの純粋な戦力補強の意味合いで、また成績下位のチームは来シーズンに向けての新しい戦力候補として経験を積ませたりテストしたりする意味合いで、それぞれ有望なマイナー選手を昇格させてベンチ入りさせたりしています。
ベンチ入りが25名から40名へと、15名の枠が広がると言っても、実際には8名前後を昇格させるチームが多い様ですが、このチャンスにチームの思惑と上手く合えば、中後悠平投手の今シーズンのメジャー昇格も有るのではないかと思われます。
中後悠平投手の契約する「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」は、ナショナルリーグ西地区に属していますが、現在首位から18ゲーム差の断トツ最下位となっています。
今シーズンは多分、もうプレイオフへの目もないと思いますので、9月には経験や来シーズンに向けてのテストの意味合いでの昇格が考えられます。
ぜひそこまでたどり着いて「和製ランディ・ジョンソン」の本領を発揮してもらいたいと思います。
まとめ
現在シングルAアドバンスの最近の中後悠平投手は、クラスに順応して無失点登板を継続中。
8月には次の昇格が予想される。
次のクラスで順調ならば、9月からのメジャー昇格も視野に。
今後も、中後悠平投手の動向をチェックしていきたいと思います。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。